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ラストが物議を醸した日本映画は? モヤモヤした結末(5)人気女優の笑顔が怖い…トラウマ級のエンディングは?(映画チャンネル)

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「えっ、そんな終わり方!?」——観終わった後に語らずにはいられない、衝撃やモヤモヤが残るラスト。今回は邦画の中でも、ラストシーンが賛否を呼び“物議を醸した”作品を5本厳選。驚きの展開や深読み必至の余韻まで、作品の魅力とそのラストの意味を紐解く。※映画のクライマックスについて言及があります。未見の方はご留意ください。第5回。(文・編集部)監督:渡部亮平
脚本:渡部亮平
出演:土屋太鳳、田中圭、COCO、山田杏奈、ティーチャ、安藤輪子、金澤美穂、中村靖日、正名僕蔵、銀粉蝶、石橋凌
【作品内容】
ある夜、市役所勤めの小春(土屋太鳳)は、不幸に見舞われ全てを失う。絶望の中、8歳の娘を育てる開業医・大悟(田中圭)と出会い、やがて結婚。
不幸のどん底から幸せの絶頂へと駆け上がるが、その先には思いもよらぬ運命が待っていた…。
【注目ポイント】
おとぎ話のような運命の出会いから始まりながら、想像をはるかに超える闇へと転がり込んでいく——。『哀愁しんでれら』(2021)は、土屋太鳳主演による衝撃のサスペンスドラマであり、渡部亮平監督の長編デビュー作でもある。
物語の主人公・小春(土屋太鳳)は、次々と不幸に見舞われ、人生のどん底に突き落とされる。そんな彼女に手を差し伸べたのは、優しく誠実そうな小児科医・大悟(田中圭)だった。彼の娘・ヒカリとも打ち解け、小春は理想の家族像を手に入れたかに見えた。しかし、それは“しんでれら”のような幸福な物語では終わらなかった。
物語が進むにつれ、小春と大悟が抱く「理想の母親像」の歪みが露わになっていく。表面的には温かな家庭の裏側に、娘・ヒカリの虚言や異常な執着が潜み、母性という名の狂気が徐々に顔を出す。次第に、小春の笑顔には狂気がにじみ、観る者を不安と恐怖で包み込んでいく。
そして迎えるのが、ヒカリのクラスメイトの転落死事件。娘が関与しているという噂が広まる中、小春は心の奥に娘への疑念を抱き始める。自宅の窓ガラスが割られるなど嫌がらせが続き、小春の精神はじわじわと追い詰められていく。
ついに彼女は、大悟に“ある提案”を持ちかける。その選択は、観客の予想を大きく裏切る衝撃のラストへとつながっていく。
小学校で行われたインフルエンザの予防接種。医師と助手として訪れたのは大悟と小春だった。しかし、注射の中身は小春の指示でインスリンにすり替えられており、接種を受けた児童たちは次々と倒れていく。愛する家族を守るためという名目のもとに行われたこの無差別な行為は、母性という言葉の美しさの裏に隠された“支配”や“選別”をあぶり出す。
この結末に、観客の間では賛否が大きく分かれた。「そこまでする必要があったのか?」という疑問と、「母としての極限の行動」としての共感。そのどちらの声も強く、いまなお本作のラストは議論を呼び続けている。
『哀愁しんでれら』は、シンデレラストーリーを裏返したかのような、幸福と狂気の境界を描いた問題作である。そのラストは、トラウマ級のインパクトとともに、母性とは何か、家族とは何かを突きつけてくる。
提供元:Yahooニュース