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ゴールデングローブ賞、物議を醸すポッドキャスト部門新設へ(映画.com)

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アカデミー賞の前哨戦として知られるゴールデングローブ賞が、2026年の授賞式から「ポッドキャスト賞」を新設する計画を発表し、エンタテインメント業界から疑問の声が上がっている。米エンタテインメント・ウィークリー(EW)は前例のない試みに対して「不思議な展開」と評し、批判的な姿勢を示した。
ゴールデングローブ賞は1943年に「ハリウッド外国人映画記者協会」(HFPA)によって創設され、翌44年の第1回授賞式では映画作品のみが表彰対象だった。55年になってテレビドラマ部門が追加され、映像エンタテインメントの二大メディアを表彰する独自の地位を確立してきた歴史がある。今回の決定により、創設から約80年を経て初めて映像以外のメディア形式へと領域を大きく拡大することになる。
ヘレン・ホーネ会長は公式声明で「エンタテインメントの世界が進化し続ける中、新しい形の物語表現を認識することに興奮している」と意欲を示した。さらに「ポッドキャストはグローバルな境界や世代を超えて物語を共有し、コミュニティを構築するための深遠なメディアとして台頭している」と、新カテゴリー設立の背景を説明している。
新設される部門のノミネーションプロセスについては、資格を満たすポッドキャストの上位25作品から最終的に6作品が候補として選出される予定だ。具体的な資格要件やノミネーション基準の詳細は近日中に発表されると同賞運営組織は明らかにしている。
近年のポッドキャスト業界では、前ファーストレディのミシェル・オバマや、人気トーク番組ホストのケリー・リパ、コメディアンのボーウェン・ヤン、俳優のダックス・シェパードら、多くの著名人が番組をホストしている。ゴールデングローブ賞にとって、この新カテゴリーは華やかなゲストを招く新たな手段となりそうだ。
一方でEWは、映像と音声という異なるメディア形式を同一の表彰式で評価することへの違和感を表明。記事全体を通して「奇妙な」という表現を繰り返し使用し、この決断に対する懐疑的な姿勢を鮮明にしている。
ゴールデングローブ賞の新カテゴリー設立は、映画賞の多様化という近年の大きな潮流とも一致している。アカデミー賞も最近、将来の授賞式でスタント部門とキャスティング部門の新設を発表しており、伝統的な賞レースにも変化の波が押し寄せている。
次回のゴールデングローブ賞授賞式は、2026年1月11日(現地時間)に開催される。
提供元:Yahooニュース