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『名探偵コナン 隻眼の残像』“大人たち”の魅力に迫る 骨太ミステリとエンタメを見事に両立(リアルサウンド)

 「爆発は春の季語じゃよ」。これは『名探偵コナン』のスピンオフ作品『犯人の犯沢さん』における阿笠博士のセリフだ。『名探偵コナン』の劇場版シリーズが毎年春に公開されること、その劇場版シリーズが本編に比べて爆破シーンが多く描かれがちなことを揶揄したセリフだが、爆発はともかくとして劇場版『名探偵コナン』シリーズが邦画シーンにおける春の風物詩となっていることは疑いようのないことだろう。

【写真】『名探偵コナン 隻眼の残像』名場面(7枚)

 2025年も4月18日に『名探偵コナン 隻眼の残像』(以下、隻眼の残像)が公開された。公開の度にお祭りの様相を呈する劇場版『名探偵コナン』シリーズ。筆者も公開初日に劇場へ足を運び『隻眼の残像』を鑑賞したが、普段の何十倍もの人が劇場にいっぱいでシアターまで向かうのもやっとの思いだった。本稿ではそんな『隻眼の残像』について、事件の核心に触れない範囲でネタバレも交えながらレビューしたい。

※本稿は一部『名探偵コナン 隻眼の残像』のネタバレを含みます

 本作の魅力を一言で表すならば「大人の渋みと色気」だ。メインキャラクターを務めるのは毛利小五郎、そして大和敢助や上原由衣といった長野県警組。2023年の『黒鉄の魚影』のメインキャラクターが灰原哀、2024年の『100万ドルの五稜星』が服部平次と遠山和葉、そして怪盗キッドであったことを思うと、グッとメインキャラクターの年齢が上がっていることがわかる。小五郎、そして長野県警組といった『名探偵コナン』における“大人たち”のシリアスでダンディな姿を味わい尽くせるのが本作最大の特徴だと言えるだろう。

 物語は小五郎の同僚であるワニこと鮫谷警部が日比谷公園で銃殺される事件が起点となる。友人だったワニの死に責任と罪の意識を感じた小五郎は、その贖罪と弔いのために長野へ出向き事件解決に奔走する。小五郎はこれまでも「小五郎の同窓会殺人事件」や「見えない容疑者」といったエピソードにおいて、自身にとって大切な旧友が絡む事件を解決してきた。仕事に対してはやや責任感の欠ける印象のある小五郎だが、友人が絡む事件に対する姿勢は作中でも随一。そんな原作でも描かれる小五郎の誠実さや信念が『隻眼の残像』にもしっかりと根付いている。シリアスな小五郎の中に宿る熱い思いがスクリーンにほとばしるような2時間だった。

 近年の『名探偵コナン』シリーズでは射撃シーンを赤井秀一が担ってきたが、実は小五郎も射撃の名手。警察学校時代には射撃訓練の際に20発すべての弾を的のど真ん中に的中させたことが、スピンオフ作品『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』で示唆されている。劇場版2作目『名探偵コナン 14番目の標的』では人質に取られた妃英理の救出のため、敢えて英理の足を掠めるように発砲するなどその確かな腕を披露している。本作『隻眼の残像』ではそんな小五郎の射撃の腕前を存分に味わうことが出来た。中盤における雪崩発生装置の起動におけるガス缶への射撃、そして終盤で犯人が暴走させた干渉計移動台車への射撃と2度に渡る小五郎の発砲シーンがそれぞれ本作の重要なポイントとなっており、小五郎のダンディズム溢れる射撃は見どころのひとつだと言えるだろう。

 本作では長野県警の大和敢助刑事の初登場時に示唆された雪崩事故の真実、そして彼が隻眼となった理由が物語の大きな推進力となる。近年の劇場版『名探偵コナン』シリーズでは原作コミックとの連携が重視されており、この大和敢助の秘密を辿るストーリーもその潮流にあると言えそうだ。本作でこのエピソードを描きたいと提案したのは原作者である青山剛昌であることが、発売中の『名探偵コナン シネマガジン2025』内のインタビューで語られており、近年の劇場版『名探偵コナン』シリーズはやはり原作者・青山剛昌の積極的な協力体制があってこそなのだと改めて実感することができる。

 原作コミックやアニメ本編でも長野県警組が登場するエピソードはシリアスな作劇になることが多く、また長野県警組は『名探偵コナン』における数多の刑事キャラクターの中でもトップクラスに頭が切れる存在として描かれており、本作もその流れを汲んだものとなった。そんな中でも特筆したいのは大和敢助とその幼なじみである上原由衣のラブシーンだ。敢助が雪崩事故に巻き込まれ行方不明となっていた間に、由衣はとある事件の真実を探るために結婚を果たすがその夫も殺害されてしまうという『名探偵コナン』シリーズでも他に例のないような過去を持つ由衣。彼女が本当に想っていたのは敢助であり、本作ではそんな由衣の想いを感じられる。敢助と由衣が2人きりになるタイミングや、作中の事件でとある危機に晒されるシーンなどでは、普段は無骨な敢助と凛とした由衣の人間味溢れる大人なロマンスを感じられるだろう。

 敢助と由衣のもう一人の幼なじみ、諸伏高明の活躍にも注目だ。常に冷静沈着で、中国のことわざや三国志を引用しながら事件を解き明かす姿は本作をグッと引き締める。中盤には高明が氷結した滝つぼに落下してしまうが、そこで描かれるのは高明の弟、景光との邂逅。公安刑事としてコナンを幼児化させた組織に潜入していた景光は、その正体に気付かれてしまったことを理由に自決。景光の死は明言されており、言わば本作における高明と景光の邂逅は死者との接近という重いものとなった。

 本作のテーマは「贖罪と赦し」、そして「愛する人間を失う辛さ」だ。小五郎や由衣、高明だけでなく、本作のオリジナルキャラクターの多くがその罪に悩んだり、愛する人を失う辛さを抱いている。自分が犯してしまった罪への贖罪の気持ち、そして他者が犯した罪を赦す気持ち。本作はそれぞれを丁寧な筆致で描いている。同時に、証人保護プログラムや司法取引、公安警察といったこれまでの『名探偵コナン』でも度々登場してきた公共制度が本作でも重要な鍵を握ることとなる。こうしたテーマや作劇においても近年の『名探偵コナン』シリーズと比べても大人なムードを感じられるのが『隻眼の残像』といえるだろう。

 脚本を担当したのは櫻井武晴。櫻井が劇場版『名探偵コナン』シリーズの脚本を担当するのは7度目だが、特に本作は櫻井がこれまで脚本を担当してきた『科捜研の女』(テレビ朝日系)や『相棒』(テレビ朝日系)といった刑事ドラマシリーズにも接近するようなミステリー性を色濃くした骨太なストーリーとなっており、櫻井の持ち味が存分に生かされた脚本に仕上がっている。

提供元:Yahooニュース
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