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春風亭一之輔、「本業は落語家、副業は落語家のマネージメント」 落語関係の仕事はいまだに自分で差配するワケ(AERA dot.)

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落語家・春風亭一之輔さんが連載中のコラム「ああ、それ私よく知ってます。」。今回のお題は「副業」。
現在、私は地方都市のホテルに宿泊中。日がよいのか、結婚式の予定がずいぶん入ってるようだ。それにしてもめちゃくちゃ寒い。みぞれがぱらついている。寒波が来ているこんな日に、肩を出したドレスなどを着て中庭で写真撮影してる新郎新婦を想像しただけで金玉が縮み上がる。人生の門出に風邪をひかないで欲しい。幸多かれ。
「副業」といわれてすぐに頭に浮かんだのは結婚式の司会だ。落語家がけっこうやる副業。それでも最近は少なくなったらしい。私も二つ目のころに5~6件やった程度。決まったことをちゃんと言わなきゃいけないし言っちゃいけないこともあったりで、基本的に苦手。向いてないうえに司会をした新郎新婦の顔を一組も思い出せない。我ながら薄情なものだ。
昔は落語の仕事がなくても司会やパーティーの営業などで食いつなぐ落語家も多かったそうだ。もっとも喋る商売だから司会も本業の勉強にはなるだろうが、落語の仕事のほうが多い今の若手は恵まれていると思う。
■アナログおじさん
さて、今日もありがたいことにこれから落語のお仕事なのだが、その前に宿泊しているホテル近くの喫茶店でこの原稿を書いている。
2日前から九州公演で東京を離れている。仕事の合間にホテルと楽屋での空き時間を使って、正月に届いた年賀状の返事を約200枚書き上げた。アナログおじさんなので宛先は手書きだし、一言添えるとかなりの労力。でも立春に届くようにするには、毎年のこのツアーの空き時間が重宝する。 朝方、切手を買おうと郵便局まで来たら「10時からの営業です」と言われた。1時間もあるじゃないか、と近所の喫茶店に入り「そうだ明日が締め切りだった!」と気づいて、慌ててAERA.dotの原稿に取りかかっている次第。
昨日は長崎から博多へジャンボタクシーで2時間の移動だった。しかし、その移動時間が案外と役に立ってくれる。やらねばならないことをその時間でこなすのだ。
■ギャラ交渉も自分で
それは主に自分の落語関係の仕事にまつわる雑務。仕事のメールの返信、ここ最近の仕事先への請求書作り、今後予定している仕事現場への移動手段と時間の下調べ、自分の独演会の前座とゲストの手配のための依頼メールの送信、これから行く地域で過去5年に自分が演じた落語のネタ調べ(被らないようにするため)などなど。
私はテレビ・ラジオ・新聞・雑誌などのメディア関係の仕事は芸能プロダクションに依頼しているのだが、寄席・独演会・演芸会・地方公演などの落語関係の仕事はいまだに自分で差配している。ギャラ交渉も自分でする。
決算の申告時期が迫ってくると1年分まとめて帳簿づけをする。丸1日かけて、前年度の取引先と現場名と出演料額面を帳簿に手書き(!)で書き込んでいき、通帳を見て振り込みが完了しているかどうかを再確認していく。完了すると税理士さんにたまった領収書とともに渡す。税金の振り込みも自分で銀行に行く。
自分が自分のマネージャーみたいなものだ。私の本業は落語家、副業は落語家のマネージメント。
提供元:Yahooニュース