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いかにして「怪物」は誕生したのか? 映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』評価&考察レビュー(映画チャンネル)

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アメリカ大統領に成り上がった男、ドナルド・トランプの映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』が絶賛公開中だ。若き日のトランプが悪名高き敏腕弁護士に導かれ、トップへ君臨するまでの道のりを描いた伝記映画となっている本作の魅力を徹底解説する。(文・島晃一)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
【写真】ドナルド・トランプにしか見えない…劇中カットはこちら。映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』劇中カット一覧 本作は、1月20日にアメリカ合衆国大統領として2回目の就任を迎えたドナルド・トランプの伝記映画だ。1970年代から1980年代のニューヨークを舞台に、不動産実業家としてのトランプの姿を通じて、その原点を探求している。
タイトルは、トランプがホストをつとめたリアリティ番組『アプレンティス』(NBC、2004~)に由来する。「見習い」や「徒弟」を意味する表題の通り、若きドナルド・トランプは、メンターである弁護士ロイ・コーンと出会い、徐々に変貌していく。
成功を夢見るトランプは、とある高級クラブでコーンを見かける。トランプの父親は黒人入居者への差別で政府に訴えられていた。トランプはその状況を打開するため、ロイ・コーンに弁護を依頼する。悪党だが凄腕として知られるコーンは、「哀れな坊や」であるトランプを気に入り、「勝つための3つのルール」を伝える。
「ルール1。攻撃、攻撃、攻撃だ」
「ルール2。非を認めるな。全否定しろ」
「ルール3。どれだけ劣勢に立たされても勝利を主張しろ。決して負けを認めるな」
脅迫を用い、法や倫理を無視することに戸惑うトランプに対して、コーンは言う。「批判は気にしたら負けだ。何が正しいとかそんな基準は存在しない。大切なのは勝つことだ」。
勝つための考えと手段、立ち振る舞いを指導されたトランプは、事業を次々と拡大させる。しかし、彼はコーンの想像を超えるほど変貌し、師弟関係も崩れはじめていく…。 本作は、『ボーダー 二つの世界』(2018)のアリ・アッバシが監督をつとめた。ドナルド・トランプを演じたのは、『キャプテン・アメリカ』シリーズ(2011-)などで知られるセバスチャン・スタン。ロイ・コーン役を『メディア王 〜華麗なる一族』(2018-2023)のジェレミー・ストロングが演じた。
アリ・アッバシは人間と怪物の境界を描いてきた監督だが、本作は、若きトランプが怪物によって創り変えられ、より大きな怪物になっていく過程を浮き彫りにした。ジェレミー・ストロングも、インタビューで、『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』を「フランケンシュタインの映画」だと語っている。
そのジェレミー・ストロングが、ロイ・コーンの悪魔的な魅力を表現した冒頭から見事だ。ギラっとした目で相手を見つめ、まくし立てる。ローゼンバーグ事件の話をすることで赤狩りの急先鋒だった過去を、トニー・サレルノを紹介することで自身がマフィアの相談役であることをほのめかし、自分の存在の大きさを誇示する。
ドキュメンタリー映画『ロイ・コーンの真実』(2019)でも、「邪悪」で「アメリカ文化の副産物」と形容される悪徳弁護士コーンだが、勝つためにあらゆる手段を用いトランプを成功に導いていく本作の前半は、まるでアメリカン・ドリームを体現した物語のようだ。軽快なディスコミュージックもその雰囲気を彩っている。
コーンは、トランプに「私の言うことに100パーセント従え」と言う。コーンの教えによって、独裁的な父親フレッド(マーティン・ドノヴァン)から自律したトランプ。しかし、ある日、トランプは、第2の父親とも言えるコーンの反対を押し切ってイヴァナ(マリア・バカローヴァ)と結婚する。
提供元:Yahooニュース