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長寿シリーズ「渡る世間は鬼ばかり」 自身の生活がネタで説得力があった(夕刊フジ)
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【もう1回みたい!橋田壽賀子ドラマはこれだ】
橋田壽賀子さんの作品で最も長寿シリーズとなったのが『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)であった。
【写真】「渡鬼音頭」を橋田さんと歌うピン子
脱サラし自宅で料理屋を開いた岡倉夫婦(藤岡琢也、後に宇津井健・山岡久乃)と5人の娘たちの物語。長いシリーズで、子が巣立ち「空の巣症候群」で孤独になる長女(長山藍子)、ラーメン屋でしゅうとめとぶつかりながら働く次女(泉ピン子)、キャリアウーマンの三女(中田喜子)、恋多き四女(野村真美)、医師と結婚した五女(藤田朋子)と、娘たちは悩みながら自分の道を見つけていく。「ふつうの家族の物語」は、多くの支持を集め、五月(泉)が働く「幸楽」のラーメンが商品化されるなど国民的ドラマになった。
スタートはバブル真っただ中の1990年。トレンディードラマ最盛期に昭和ムードのホームドラマがウケるのか、当初は不安視もされたが、実は橋田さんならではの「作戦」があった。
ひとつは子供をみんな娘にしたこと。女の子のほうが恋愛・結婚・出産・子育て・仕事と人生にいろいろあり、実家とのつながりも深い。個性的な娘が5人もいれば、嫁ぎ先との関係もそれぞれ描ける。また大人数いれば相続、高齢化、世代ギャップなど、誰かが「今どきの社会問題」に直面する。五月が初めて使う携帯電話に戸惑ったり、夫の勇(角野卓造)がおやじバンドを結成したりと、視聴者の共感を呼ぶ場面も多い。
「ホームドクターはいたほうがいいとか思いついたら、すぐに取り入れます。視聴者にウケようとか考えているわけではありません。ドクターが必要だと思ったのは、私自身なんです(笑)」
脚本家自身の生活がネタなので説得力があったのだ。
橋田さんにはもう1作、縁が深い大家族ドラマがある。64年の『ただいま11人』(TBS系)だ。サラリーマンの父と良妻賢母の早乙女夫妻(山村聰・荒木道子)と7人の子供たち(池内淳子、渡辺美佐子、中原ひとみら)が父の定年やそれぞれの進学・就職を考える。企画は後に橋田さんの夫となるTBSの岩崎嘉一さんだった。橋田さんはこのドラマで「長く続けるには、登場人物は多いほうが助かる」と実感したという。岩崎さんは「渡る世間」スタート前に亡くなったが、橋田さんに作品作りの大切なヒントを遺していったのである。 (おわり、コラムニスト)
渡る世間は鬼ばかり 連続ドラマは1990年10月11日から2011年9月29日までTBS系で全10シリーズを放送。12年以降はスペシャル化し、19年の3時間スペシャルが現時点で最後の放送となっている。
(コラムニスト・ベリー荻野)
提供元:Yahooニュース