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日本で“社会派“作品は受け入れられない?是枝監督のカンヌ受賞に思う(堀潤)(AbemaTIMES)


 第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞のパルムドールを受賞した。テレビドキュメンタリーが原点の是枝監督は、家族をめぐる社会問題などを踏まえた作品作りを行う一方、映画業界やクリエイターのあり方についても率直に発信してきた。とかく娯楽作品ばかりが目立つ日本において、今後、社会派な作品は作られなくなってしまうのだろうか?NHKを退局後、フリーランスのジャーナリストとして活動してきた堀潤氏に話を聞いた。


■ニーズについては悲観していないが、担い手については悲観している


 是枝さんが以前おっしゃっていましたが、淡々とした日常の中に潜んでいる罠であったり、じわじわと侵食していくような問題。そして決して面白くとも新しくもないけれど、人々の人生を支え、社会を構築している何かに注目し、打ち出していくことが大事なはずなんです。


 そうした問題意識を持つ是枝監督の活躍は、クリエイターにとってもすごく嬉しいし、励みにもなると思います。社会的な問題的を含む作品を出し続けて国際的に評価を受けているだけでなく、商業的にも持続可能なお仕事をされている。言うまでもなく、是枝さんのクリエイターとしての技術力の高さを物語っていると思います。


 その対極にあるのが、ネタの鮮度と刺激的なものに乗っかって、テレビのニュースのフォーマットに沿って大量生産していくような報道ではないでしょうか。メディアへの不信感が醸成されていく背景には、やはり刹那的で安易なセンセーショナリズムがあるのだと思います。


 ただ、これには鶏が先か、卵か先かという問題もあります。メディア批判の一方、つまり大衆社会にも問題があるのではないかという言い方もできてしまう。「あなたが見るからやっているんでしょう。僕らだって、イラクやシリアの問題を扱いたい、だけどそれよりもスキャンダルの方が見たいんでしょ?だからそれらをトップ扱いしますよ」と。


 メディアの中で働いていると、どこもやっていない新しいもの、面白いもの、みんなが興味を抱くもの。そして、最前線、革新的、衝撃的、インパクト、センセーショナル…というような強いキーワードを持ったものに重きを置いていってしまうようになってしまいます。「今、一番新しくて誰も見たことがない。しかも衝撃的な事実が明らかになった。これは特ダネだ、だからきょうのトップはこれだ」と。


 ただ、僕がNHK時代の12、3年間に感じたのは、世の中を支えている人たちの淡々とした日常にもニュースはあるということです。それはコツコツと積み重ねたアクションの連続、過去から受け継いできたものに少しずつトライアンドエラーしながら新しいことを足していくようなもの。あるいは、結果が今日・明日に出るようなものでもなく、ある程度の期間の中で評価されるようなものです。


 特に災害復興の現場がそうだと思います。よく被災地で取材していると「すみません堀さん、絵にならないと思うんですけど」と言われます。こちらのことを考えてくれて有り難いなと思う一方、メディアは今までそういう報じ方ばかりしてきたんだなと感じた。絵になるかならないかは、報じる側の技量の問題。センセーショナルなものではなく、淡々とした日常が観たいというニーズだってあるはずなんです。


 災害報道の量は発生直後がピークで、そのあとはゆるやかな曲線描くように、だんだんゼロに向かっていく。でも当事者たちが悩み、苦しみながら前向きに転換していく心の機微というのは、それとは違う曲線を描いて進んでいるのだろうと思います。だから災害報道は、いつやったっていいし、新しくなくたっていい。


 でも、悲観はしていません。なぜなら、僕が社会人になった頃に比べてニュースに対するニーズはものすごく高まっているし、社会問題に対する人々の感度が格段に上がっていると思うからです。豊かさが失われ経済格差が拡がっている。安全保障の問題もある。様々なことが足元で揺れているし、大きな災害にも直面しました。イギリスのBBCが日本に進出したのも、日本で国際ニュースの関心が上がっているので、マーケットとして押さえておきたいからだそうです。


 そんな社会を反映してか、待機児童や家族、結婚、LGBTの問題が背景にあるドラマが話題を呼ぶようになりました。何気なく見ているバラエティも、池上彰さん、林修先生、東大生たちが出るクイズ番組がある。諸外国で日本人がどうやって活躍しているのか、逆に外国人たちは日本に何をしに来てるのか。実は社会的なテーマを扱いながらも、パッケージはバラエティ番組という番組の人気も高まっています。


 タレントさんだって、“社会問題に触れられないなんてことないよ“と、松本人志さん、東野幸治さん、爆笑問題さん、ウーマンラッシュアワー村本大輔さん、千原せいじさん・ジュニアさん、たくさんの方が発言しています。


 だから「良質なドキュメンタリーなんて、作ってもどうせ」…と言う見方があるかも知れないけれど、適正な範囲での市場が確実にあります。例えば一人の監督が3年かけて良いドキュメンタリーを作ったとしたら、ミニシアターや市民上映会で息長く上映して、制作費や生活費を成り立たせるくらいの収益は得られる。丁寧な取材をし、信念が伝わる作品は邦画・洋画問わず満席になったり、取材されたりして、ビジネスとしても成り立つはずです。だからこそ、課題を多く抱えるアメリカやヨーロッパでは社会の切実な意識を反映した作品づくりが活発なのだと思います。だから日本でも、むしろ“社会派“な作品へのニーズはもっともっと高まってくると思います。

提供元:Yahooニュース
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