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70分超の長尺漫才でもカンペなし…オール阪神・巨人の凄さを実感【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】#50
オール阪神・巨人
◇ ◇ ◇
今回はつくり込んだ“長尺漫才”の話を……。1992年にNHKの衛星放送から「うめだ花月シアターで長尺のマラソン漫才をやりませんか?」というオファーがありました。時間枠は漫才を収録してから決めるという異例のもので、ネタ作りのメーキングを含めて放送するという内容でした。
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打ち合わせに呼ばれ、巨人さんに「こんなことやんねんけどどんなんしよう?」「時間はどれぐらいでしょう?」「1時間以上あったらええんちゃう? しゃべるだけなら3時間でも4時間でもいけるやろけど、それではできるネタをやったいうだけやから、ひとつの物語にしたらどう?」ということで、テーマは「オール阪神の新婚旅行」になりました。
「結婚式」「ハワイへ向かう機内」「ハワイ観光」の大きな3つのブロックに分けて、これまでの持ちネタをベースに、つなぎ部分を含めた新ネタを加えることに……。私はワクワクすると同時に、記憶が定かではありませんが収録日まで2カ月ぐらいしかなく、ほぼ無休というハードスケジュールの中で「よくこんな仕事を受けはったな……」と漫才に対する熱い思いを感じました。
新ネタ部分を書いてみたら原稿用紙で56枚(印象深かったので覚えています)。通常、漫才の場合400字詰め原稿用紙1枚で1分見当ですが、阪神巨人さんはテンポが速いので約40秒。このテンポの良さがお客さんを引き付けて離さない要因のひとつで、コンビ結成46年を迎えられたいまでもほとんど変わりません。56枚を単純に換算すると35分以上になりますが、ネタ合わせの段階でカット、変更が繰り返され、約20分に。せっかくだから普段はできないこともしようということで、西川きよし師匠とその当時の朝ドラ「ひらり」の主役だった石田ひかりさんに事前に録音してもらい、結婚式に出席した2人にお礼の電話をするという掛け合いを入れたり、カラオケで巨人さんの生歌も入れ、「漫才」の枠を超えた内容になりました。
仕事の合間をぬってネタ合わせを重ね、一つのブロックに1週間ぐらいの稽古をしたように思います。
前日のリハーサルで初めて全編通し、よどみなく進んだネタは70分を超えていました。ホッとひと安心と思いきや、ここで大問題が……商品名や固有名詞をそのまま入れていたのです。NHKは公共放送なので全てNG。お2人とは数カ所は変更が必要かと話していたのですが、ディレクターチェックで指摘されたNGはなんと12カ所!
番組の趣旨が“何分の漫才ができるか”なので漫才部分は編集できません。作家として、早急に言い換えを考えねばと思っていたところへ、プロデューサーが「いや~おもしろかったです! 私が12枚始末書を書きますので本番もこのまま行ってください」と信じられないGOサインが。
そして迎えた本番、順番を間違えたり飛ばしたりすることも考えられるので、「きっかけのセリフだけでもカンペに書きましょうか?」と伺うと、巨人さんが「それはそれでおもろいやろから、このままいこ」、阪神さんも「なるようになるさ~!」ということで、なにも用意せず本番に臨みました。
結果は、全編通して1カ所も間違うことも、飛ばすこともなく、70分を超える漫才でお客さんは笑いっぱなし。「阪神巨人さんは凄い!」と改めて実感した出来事でした。
(本多正識/漫才作家)
提供元:Yahooニュース

