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映画『ダリダ~あまい囁き~』が訴える、フランスの歌姫の華麗かつ孤独な愛の叫び(dmenu映画)

『ダリダ~あまい囁き~』(5月19日より公開)は1960年代から80年代にかけてフランスの華麗なる歌姫として君臨したダリダの生涯を描いた音楽伝記映画である。
個人的に彼女の歌に初めて接したのは1970年代半ば。自分が小学校4年生くらいの頃、彼女がアラン・ドロンとデュエットして世界的ヒットとなった《あまい囁き》がラジオから聞こえてきたときだ。
当時まだ“性の目覚め”などという言葉も知らなければ、認識すらしたこともなかった時期にも関わらず、どこか淫靡で魅惑的な大人の声のエロティシズムな響きに、生まれて初めて体の芯がとろけてしまいそうな感覚を呼び起こされた気分にさせられたものだ。
ちなみに《あまい囁き》を聞きながら、幼心にも直感でこの二人は恋人同士に違いない! などと勝手に妄信したものだったが、劇中には二人のスキャンダルが報じられたことを知ったダリダが呆れ返るシーンが出てくる。つまりはただのスキャンダルだったということか?
(でもあの歌だけ聞くと、絶対に大人の関係があっておかしくないと匂わせるほどのインパクトを、今でも受けてしまう……)
さて、その映画『ダリダ~あまい囁き~』だが、1933年に生まれたダリダが、1987年に54歳で自ら命を絶つまでの歌と恋に情熱をかけた人生が華麗に綴られている。いわゆる恋多き、スキャンダラスな歌手の激動の人生といったテイストではあるが、彼女の実弟でマネージャーも務めていたブルーノが全面的に協力していることもあってか、その内面の苦悩を前面に押し出した作りになっているあたりも好感が持てるところだ。
興味深いのはその幼少期、眼鏡を必須としていたことで周囲のイジメに遭い、容姿にコンプレックスを抱いていたことや、優しかったバイオリン奏者の父が第2次世界大戦中に逮捕され、釈放後は人が変わったように荒れ果てて早逝したことなどが描かれることであろう。
こういった事象が実は彼女の深いトラウマとなり、大人になって華やかに成功すればするほど心の影も深まっていくという、人生の皮肉な仕組みが見事に訴えられている。
映画の前半はそんなダリダが歌手として栄光の階段を上りつつ、不倫や妊娠中絶、元夫の自殺といった人生のトラブルによって幾度も挫折を味わっていくさまがドラマティックに描かれていく。
提供元:Yahooニュース