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『ピーターラビット』はちょいワルうさぎ!? 世界中で愛されるうさぎの意外な真実(dmenu映画)

世界35の言語に翻訳され、発行部数はシリーズ累計2億5,000万部超を誇る絵本の名作『ピーターラビット』。その実写映画がついにハリウッドで製作されました(5月18日公開)。落ち着いた色彩で描かれるやさしい物語……と思いきや、意外にもファンキーでイカしたうさぎが恋敵とバトルを広げる痛快コメディとなっています。
また、絵本の原作者であるビアトリクス・ポターの波乱万丈な人生や、絵本でしばしば垣間見る残酷なエピソードにも意外性を感じます。今回はこの“意外性”に注目し、ピーターラビットの奥深き魅力をご紹介していきます。
舞台は自然豊かなイギリスの湖水地方。両親を亡くしたうさぎのピーターは、自然と動物を愛する心やさしい女性・ビアの家で穏やかに暮らしていました。しかしそれは、動物嫌いで潔癖症の青年・マグレガーが隣家に越してくるまでのこと。
ピーターは彼を追い払おうと様々な作戦をしかけます。一方マグレガーも容赦なく反撃。マグレガーがビアへ恋心を抱いていると知ってからは、争いはさらにエスカレートし、いつしか“うさぎ×人間”の決死バトルへと発展していきます。
実写となったピーターは、終始気の利いたセリフで笑いを誘い、イタズラが成功すればワルい顔を見せ、キレッキレなダンスを披露します。絵本の装丁やマスコットとしてのイメージが強い人は「なんか違う、知っているピーターじゃない!」と違和感を覚えるかもしれませんが、次第にこのブラックな愛くるしさにハマる瞬間が訪れるでしょう。
ピーターラビットを生んだのは、ビアトリクス・ポターというイギリスの女性です。1866年、ロンドンの典型的なビクトリア朝の家庭で生まれた彼女は、両親の教育方針により友達が少なく、心を通わせたのは6つ下の弟と、うさぎやねずみ、カエルやトカゲといった生き物たちでした。生き物への純粋な興味は膨らみ、10代の頃には、死んだ昆虫や野うさぎを煮て、その骨格を調べたという逸話もあります。
大人になったビアトリクスは、友人の息子が病気だと知り、彼を喜ばせるために4匹のうさぎのおはなしを描いた絵手紙を送りました。そう、それがピーターラビット誕生の瞬間です。友人の勧めもあり、ビアトリクスは絵本の出版を夢見ますが、協力してくれる出版社は見つからず自費出版に踏み込みます。しかしこれが評判を呼び、翌年には出版社から絵本を刊行、人気作家として名を上げるようになりました。
この時、公私ともに彼女を支えたのが編集者のノーマンです。2人は両親の反対をはねのけ婚約するも、わずか1ヶ月後、ノーマンは病気で急逝し帰らぬ人となってしまいます。
同年、ビアトリクスは失意に暮れながら、自身にとって思い出深い土地、湖水地方(絵本の舞台でもある)を訪れて農場を購入します。以降は創作活動とともに農場経営をライフワークとし、土地開発抑止のために土地を購入しつづけ自然保護にも努めました。
彼女の死後、保有していた土地はナショナル・トラスト(自然保護活動を行う非営利団体)に寄付されましたが、その広さはなんと4,300エーカー(東京ドーム約390個分)にも及んだといいます。(参照:ピーターラビット日本公式サイト、EhonNaviStyle 国内最大規模の「ピーターラビット展がやってくる!」)
結婚こそが女性の幸せであり、身分の高い女性が仕事をもつなどあり得なかった封建的な時代に、自由と自立、自然への畏怖を貫いた彼女の人生は壁だらけだったに違いありません。だからこそ、今なお残る湖水地方の美しい自然と、そこを駆ける動物たちの物語は、後世に生きる私たちに勇気を与えてくれます。
ビアトリクスの半生を描いた映画『ミス・ポター』(2006年)を観るとより理解が深まるでしょう。ぜひ、あわせて観ることをおすすめします。
提供元:Yahooニュース