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追悼・桂ざこば師匠 本紙連載「ほんならな‼」で痛快なキレたエピソードを披露(日刊ゲンダイDIGITAL)

 入れてもらったお茶を巡って、嫁さんと言い争いになった桂ざこば師匠がこうキレられる。

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「ほんなら、自分で入れなはれ」

 先週12日、ざこば師匠が亡くなった。師匠に2015年7月から1年間(52回)にわたって連載していただいたが、そのタイトルは師匠がいかにも言いそうなフレーズ「ほんならな!!」だった。

 連載の最後も「ほんならな!!」で締めくくってくれた。

「ほんならな」はだからさあとか、それじゃあという意味だろうか。師匠は元祖キレ芸というか、怒るイメージがあるが、ズバズバものを言ってるだけで腹に一物がまったくない人だった。

 連載では師匠らしい言い回し、キレたエピソードも多かった。

 酒かと思って飲んでいたのが実は焼酎の瓶に入れておいた水。それをロックで飲んでいたら嫁さんに指摘され、気がついた師匠、「言い訳するのもケッタクソ悪い。大きな声で『水!』と言い返した」。

 愛煙家の師匠、「この際ハッキリと、愛煙家の立場から文句を言わせてもらいます」。たばこの税収が2兆3838億円もあることを指摘、禁煙の風潮が蔓延していることに対して、「そんな貴重(?)な“納税者”を、アンタらは一体どう思うてまんねん!?」と怒りを爆発させた。

 師匠は海外旅行が大好き。ある時外国で日本人の接客係とモメたことがあったが、話し合って和解、仲直りのチュウをして別れた。ところが、彼女が後ろ向きになり、去っていった時、チュウしたところを手のひらで何回も拭いていた。それを見た師匠、「せめて物陰に隠れてせんかい」。

 大阪のおばちゃんは商店街の人混みの中を、口で「チンチリン」と言いながら自転車を走らすというが、それもほとんど通行禁止になっている。それでもチンチリンおばちゃんがしぶとく生き残ってるので「思わず『おまえが降りんかい!』って怒鳴りますけどネ!」。

 ある超有名人が災害支援をしていることが報道された際、ツイッターなどの「売名行為や!」という書き込みには「アホか! あの人らはもともと有名人で、今さら“売名”の必要ないんじゃ!」と一喝した。

 享年76。 合掌

(峯田淳/日刊ゲンダイ)

提供元:Yahooニュース
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