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東京・日比谷で“WaT対決”軍配は? 「歌唱に関しては見て聞いてのお楽しみ」(夕刊フジ)

今春オープンした複合施設「東京日比谷ミッドタウン」がある東京・日比谷に、老舗の日生劇場がある。そこから北へ約500メートルに位置するのが帝国劇場。
歴史ある両劇場で今、2本のミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」(日生劇場、30日まで)と「1789 バスティーユの恋人たち」(帝国劇場、来月12日まで)が上演されている。
それぞれ音楽デュオ、元WaTの小池徹平(32)とウエンツ瑛士(32)が出演し、“WaT対決”として注目を集めている。
「リトル~」でウエンツが演じるのは、弁護士の父親(風間杜夫)の再婚相手(蓮佛美沙子)に恋心を寄せる息子。結婚して11カ月がたつが、父親は18歳の相手と性交渉を持てないでいる。にもかかわらず、旧知の有名女優(大竹しのぶ)とは昔なじみの関係に陥ってしまう。そこに別の男女も関係し、壮大な“六角関係”でしっちゃかめっちゃかという流れだ。
ウエンツは思いを打ち明けられない青年の揺れ動く心を繊細に演じる。
一方「1789」は、フランス革命が舞台。小池は、俳優の加藤和樹(33)とWキャストで主役の農民ロナンを演じる。革命前夜のパリ。貧困にあえぐ民衆と贅を尽くす王室が対照的に描かれる中、時代の歯車は急激にアンチ王政に傾いていく。
「劇作家の小池修一郎が手掛けていますが、大きな物語を作り出すことがうまい。ずっと宝塚でやってきた方ですから、エモーショナルな盛り上げ方はさすがです」(エンタメサイト記者)
音楽も、ロックテイストが多く、小池の歌唱が多彩に染めている。
小池同様、素晴らしい存在感を示したのは、ミュージカルスターの神田沙也加(31)だ(夢咲ねねとWキャスト)。
「先日発表された第43回菊田一夫演劇賞を受賞したことは、演劇界できちんと評価されているということ。神田は歌唱が大きい。その場の空気を一変させ、掌握する強さがある。まだ若手ですから、これからどれだけ大きな存在になれるのか。母親の松田聖子とは違ったフィールドを選択して大成功ですよ」(前出・エンタメサイト記者)
“WaT対決”について、演劇評論家は「小池は意思の強い役をその通りに演じ、ウエンツは反対におどおどした役どころが似合う。歌唱に関しては見て聞いてのお楽しみにということで」。
提供元:Yahooニュース