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愛され続けたイ・ソンギュンさんの光と影(3)はじめから逮捕ありきの、警察による“司法殺人”ではないか(児玉愛子)(日刊ゲンダイDIGITAL)
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【亜細亜エンタメ最前線リポート】#3
違法薬物使用の疑いで警察の取り調べを受けていた人気俳優のイ・ソンギュンさんは自殺する直前、19時間にも及ぶ取り調べを受けていた。この頃、警察の無理な捜査が批判されていたが、イ・ソンギュンさんの供述内容が明らかになると世論はさらに悪化した。
【写真】韓国芸能界の“枕営業”や“性接待”は本当に存在するのか?
一貫して「睡眠薬だと思っていた」と釈明していた粉末を「ストローで鼻から吸引した」と供述したからだ。
この報道にはイ・ソンギュンさんに同情的だった韓国人女性までもが「悪い印象しかない」と不快感をあらわにした。
それまで容疑を否定してきたイ・ソンギュンさんだったが、警察が捜査の軸にしているのは相変わらず風俗店の女性室長Aの供述だった。彼女の二転三転する信憑性のない供述だけが通り、ついにイ・ソンギュンさんは「うそ発見器で科学的な検証をしてほしい」と要望。ところが、その翌日、ソウル市内の公園駐車場に止めた車の中で発見されたのだ。車内で自殺したものとみられる。
イ・ソンギュンさんの訃報が伝わると世論は一転した。ここにきてようやく同情論に傾き、警察による“司法殺人”ではないかという声が上がった。
警察が執拗にイ・ソンギュンさんを追い詰めた理由には、尹錫悦大統領が2022年に宣言した「麻薬との戦争」が背景にある。これにより警察は大規模な麻薬取り締まりに着手し、イ・ソンギュンさんも捜査対象のひとりとなった。そして芸能人であるがゆえ見せしめとなり、犠牲になったという見方が強い。はじめから逮捕ありきだったと、今では多くの韓国人が感じている。
■“金建希リスク”隠しに利用された?
また、左派支持層の韓国人女性は、当初から「現政権の不祥事から国民の目をそらすためではないか」と不信感を募らせていた。これまでも韓国では、政権に不都合なことが起こると、派手な芸能ニュースでもみ消されることがあった。
現政権といえば、たびたび金建希大統領夫人がアキレス腱となり、“金建希リスク”と呼ばれている。それを隠すためにイ・ソンギュンさんが利用されたというのだ。
真相究明はこれから先も続くだろうが、イ・ソンギュンさんの死は単なる“容疑者の自殺”にとどまらない。過去に大統領の座を追われた朴槿恵元大統領が最初に国民の怒りを買ったのはセウォル号の沈没事故だった。ここでの対応を誤り、多くの命が犠牲になったことで、急速に支持を失った。
歴史は繰り返される。ともすれば、尹大統領も同じ轍を踏む危険性をはらんでいるのだ。
(児玉愛子/韓国コラムニスト)
提供元:Yahooニュース