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母親がとったテロへの報復とは? 究極の決断を迫られる『女は二度決断する』(dmenu映画)

もし愛する人がテロの被害に遭ったら、そんなことを考えたことはありますか?
日々、ニュースに流れてくるテロ事件。最近では、過激派によるものだけでなく、移民問題が引き起こす「右翼テロ」も増えているといいます。中でも問題が深刻なドイツでは、過去に移民に対する偏見から10年以上もネオナチのテロ犯が野放しにされ犯罪行為を繰り返していたという、とんでもない事態が起きていました。
2015年にメルケル首相が行った国境開放政策により、100万人を超える難民が国内に流入したことでも話題を集めましたが、ドイツは戦後から移民国として発展してきた国家。約5人に1人が移民としてのルーツを持っているといわれ、生活様式や文化、宗教など、異なる価値観の衝突は後を絶ちません。
2000年から2007年にかけて、ネオナチ=国家社会主義地下組織(NSU)が起こした、ドイツ国内に暮らす移民をターゲットにした連続殺人事件では、9名のトルコ系、ギリシャ系市民が犠牲となり、この凄惨な事件は、世界に衝撃を与えました。
さらに驚きだったのがドイツ警察の戦後最大の失態と言われる捜査ミス。移民への偏見を持つ警察は捜査の方向性を誤り、犯人を野放しに。ネオナチは“外国人排斥”を理由に、11年間に渡りテロ行為を繰り返したのです。
これらの一連の騒動を基に製作されたのが、『女は二度決断する』(4月14日公開)です。メガホンをとったのは、自らもトルコ移民の血をひく名匠ファティ・アキン。本作には事件に巻き込まれた家族の悲しみや、テロ犯を筆頭に、警察・マスコミを含めたドイツ国内にはびこる “偏見”や“人種差別”への強い憤りがメッセージとして息づいています。
この映画では、ドイツ国内でもとりわけ移民の割合が高いというハンブルクを舞台に、ネオナチのテロ行為によって、夫と息子を亡くしたドイツ人女性カティヤの悲しみと戦いが描かれます。
カティヤは、麻薬売買で逮捕歴のあるトルコ系移民のヌーリと結婚し、その後は夫婦で在住外国人向けのコンサルタント会社を経営していました。愛息子ロッコにも恵まれ、家族3人で仲睦まじく暮らしていた幸せの真っ只中、ヌーリとロッコがネオナチの卑劣なテロ行為により、非業の最期を遂げてしまいます。
ヌーリの出自や麻薬売買という前歴ばかりを重視して、ネオナチの可能性を考慮せず、ヌーリに非があるかのような厳しい聞き取り調査を行う警察。さらにヌーリのネガティブな側面ばかり報道するマスコミ。そして確認すればすぐ嘘とバレてしまうような、加害者側の雑なアリバイ証言を鵜呑みにするお粗末な裁判。
夫が移民ということだけで、まともに取り合ってもらえないという不当な扱いには、歯がゆさと怒りを覚えるはず。そして怒れる彼女が絶望の果てに選んだネオナチへの“復讐”という決断には、誰しもが切ない涙を流すことでしょう。
提供元:Yahooニュース