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血のりボールをぶつけ闘ったHIV陽性者たちの鼓動【ブルボンヌの新作批評29】(dmenu映画)


カンヌ国際映画祭グランプリ&国際映画批評家連盟賞を受賞、という華々しい冠だけでこの映画を観た人は、その激しさと深刻さに面食らったかもしれない。ゲイの女装パフォーマーとして、LGBTに関わる作品について語らせていただく機会も多い身だが、カンヌ審査員長を務め、ゲイであることを公言しているペドロ・アルモドバル監督の「素晴らしかった!最初から最後まで心を打たれた」という言葉をそのままなぞりたい。というか、打たれすぎて劇場を出た後もしばらく、体の奥でそのビート=鼓動が響き続けていた。
90年代初めのパリを舞台に、HIV/エイズへの偏見と差別と闘う実在の団体「ACT UP Paris」を通して描かれる物語。公開してしばらく経ったのを言い訳に、ネタバレもありで想いを綴りたい。


まず、とくに日本では大半の観客が感じるであろう「ここまで過激なやり方を認めるべきか」という抵抗。形ばかりの公的会議や、認可を進めない製薬会社に乗り込み、血のりボールを投げつけるという強烈な抗議は、それだけで主人公たちへの嫌悪感にもつながる。


高校でのゲリラ的な直球の性教育や、麻薬患者への清潔な注射器の配布も、そうした活動への理解が進んだ現在でも受け付けない人は多いだろう。だが彼らにとってはその表面的な正しさや常識に基づく嫌悪感を浮き上がらせること自体も狙いだったはずだ。
今でこそHIVは死の病ではなくなった。もちろん大変な病気ではあるが、検査で陽性を知り投薬を続けている人の多くは、定期的な薬の服用で日常生活をほぼ不自由なく送れる時代になっている。


だが、舞台となる90年代前半までは、エイズは未知の死病そのもの。セーファーセックスの知識も与えられず、当たり前のように性を楽しんだだけの人々が、痩せこけ、カポジ肉腫に冒された、見るも無残な姿になって死んでいく。キスをしても感染しないのに、恐怖心から感染者の隔離が口にされるほど忌み嫌われ、社会から悼まれることもなく孤独に葬られていく。ここに描かれているのは、そんな時代に生き、死んでいった者たちなのだ。


主人公のショーンは、まさに判断する知識などまるでない16歳のときに、既婚者の教師との初体験で感染してしまった。それでも彼は「セックスはお互いのものだから」と相手だけを責めることなく、死に直面した少数者を軽視する社会や次世代の若者のために闘ったのだ。

提供元:Yahooニュース
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