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逃げ場も救いもない!『ラブレス』はロシアの鬼才監督が描く“人間昆虫記”(Stereo Sound ONLINE)

映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第4回をお送りします。今回取り上げるのは、ロシアの鬼才ズビャギンツェフ監督が描いた、人間性を喪失? したある家族の物語『ラブレス』。とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
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【PICK UP MOVIE】
うわ。夫婦でこんな映画を観に行った日には、帰り道がお通夜状態になるだろう。鎮火したはずの火種が再びくすぶり出すかもしれない。
でも大傑作だ。演劇でも絵画でも小説でもなく、映画というツールでしか表現できないひとの感情と世界の様相。『父、帰る』(2003)、『裁かれるは善人のみ』(2014)で、理不尽な事態に直面する家族の姿を見つめてきたアンドレイ・ズビャギンツェフ監督が、さらなる豪剣で観る者の心を撫で切りにする。
それぞれに新しいパートナーがおり、離婚協議中の中年夫婦。ある日、冬枯れの川辺でひとり息子のアレクセイが行方不明になってしまう。彼はどこに消えたのか? この神隠しにはどんな意味があるのか。
寒々とした光景。監督の視線は高みに昇り、そこからひとの、ぼくやあなたの心を覗き込む。体制や文化、宗教がちがってもこれとはなあ。ロシア映画界の鬼才が描く人間昆虫記、恐るべしだ。大推薦!
この監督がホラー映画を作ったらとんでもない心臓直撃作ができそう。何かの間違いで実現しないものか。
【Infomation】
『ラブレス』
4月7日(土)、新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
監督:アンドレイ・ズビャンギンツェフ
原題:NELYUBOV
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム、STAR CHANNEL MOVIES
2017年/ロシア、フランス、ドイツ、ベルギー/2時間7分/シネマスコープ
提供元:Yahooニュース