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その魅力、まさに“カセットテープ”。心の扉をノックする『きみへの距離、1万キロ』(dmenu映画)

「クモ型ロボット」を通じて巡り合った男女の運命的な出会いを、現代的な要素を散りばめながらロマンチックに綴った『きみへの距離、1万キロ』(4月7日より公開)。第74回ヴェネツィア国際映画祭で上映され大絶賛された本作は、デジタル全盛のいま、再び脚光を集めている「カセットテープ」のような魅力にあふれた作品です。
主人公は、アメリカのデトロイトにある警備会社で働く、失恋したばかりのゴードン。6本足の小さな「クモ型ロボット」を遠隔操作して、遥か1万キロ離れた北アフリカの砂漠地帯を監視するオペレーターです。
恋人と別れてすっかり落ち込んだゴードンを見かねて、同僚が彼に出会い系アプリを勧めると、登録した途端、肉食系女子たちからメッセージが入り、とんとん拍子で関係成立。しかし、それはゴードンが思い描く“運命の恋”は程遠く、空虚な気持ちに押しつぶされそうな日々。そんなとき、勤務先のモニター越しに彼の目に飛び込んできたのが、地球の反対側に位置する砂漠の片隅で貧しい生活を送る、エキゾチックな少女・アユーシャの姿でした。
アユーシャを取り巻くのは、古い因習に支配され、愛し合う恋人がいるにもかかわらず、親が勝手に決めた相手と無理やり結婚させられそうな環境。そんな中、命がけで駆け落ちを計画するアユーシャたちをなんとか手助けしたいと考えたゴードンは、ロボットを通じて彼女とコミュニケーションを取り始めます。
今どきの若者風なのに、ピュアでナイーヴな一面を持ち合わせるゴードンを演じるのは、『シークレット・アイズ』(2015年)での不気味な容疑者役で注目を集め、次世代のスターとしての呼び声も高い英国人俳優のジョー・コール。物憂げな表情と真っすぐな眼差しのギャップでゴードンの心を鷲掴みにするアユーシャには、フランスの新鋭のリナ・エル=アラビが扮しています。
そしてなんといっても、この映画を支える影の主役が、ゴードンが操る「クモ型ロボット」の「Juliet3000」です。アラビア語と英語が堪能で、どんな坂道や岩場もへっちゃら。大きなレンズで近くも遠くも見渡せて、いざとなれば容赦なく相手を威嚇。しかし、壊れてしまうと、すぐに代わりのロボットと交代させられてしまうという悲しい運命にあります。
正直、この「クモ型ロボット」は静止画だけだと説得力に欠けるのですが、カシャン、カシャン、カシャン……と動き出した途端、一気に魅力を発揮します。アユーシャを追いかけたり、盲目の老人を放っておけなくて道案内したりと、どこか『スター・ウォーズ』シリーズのR2-D2やBB-8に通じるキュートさで、遠隔操作と分かっていても、その一挙一動に釘付けになってしまうんです。
提供元:Yahooニュース