-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
西舘好子さんが赤裸々な内情告白 すさまじいDV、不倫あるも…井上ひさしさんとの離婚原因はやっぱり「こまつ座」(夕刊フジ)

【BOOK】西舘好子さん『家族戦争』幻冬舎(1100円+税)
30年あまり前、ワイドショーや女性誌を連日、騒がせた超ド級のスキャンダルがあった。直木賞作家、井上ひさしの妻が、年下のスタッフと不倫関係になって夫婦は離婚。妻は、世間から一方的なバッシングを浴びた。長い歳月を経て、当事者がいま明かす「真相」とは…。(文と写真・梓勇生)
--夫から妻への、すさまじいDV(家庭内暴力)の様子が書かれている
「とにかく『書き始める』と悪魔か鬼か知らないけど、常人ではないようになってしまうんです。離婚したときには私の母が『あのままだったら殺されてたよ』と言ったぐらい。井上さんは(DVなど)なかったことにしたいでしょうけど、何人もが見ていますから。それで逃げ込んだ先が(不倫相手となった)今の夫のところでした。私のことをかわいそうだと思ってくれたんでしょうね」
--そのときは世間からバッシングを受けた
「言っておきますが、浮気は向こう(井上)が先ですよ。私と知り合う前から付き合っていた女性とはずっと続いていたし、ほかにも3、4人いたかしら。ただし、浮気やDVが離婚の原因じゃありません。やはり『こまつ座』の設立が大きかったように思います」
--それまで家の中にいた妻が劇団の主宰者となり脚光を浴びましたね
「井上さんはずっと、後まで残るのは、小説よりも芝居だと言ってました。芝居を書く上で私は、資料を集めたり、一緒にストーリーを考えたり、批評をし合ったり、よき相談相手でした。ところが、『こまつ座』の仕事が忙しくなると、それができない。井上さんは、私がいなくなって、作品をつくる孤独な作業を強いられ、もがき苦しんだ。さらに“縁の下の力持ち”だった妻が世間から注目を集めたことへの嫉妬心がわいてきたんです。夫婦一緒に仕事を持つことの難しさですかね」
--結局、離婚。『こまつ座』を継いだ娘たちの間にも亀裂が生まれてゆく
「子供がいて離婚することはとても辛いこと。私たちは“下手な離婚”をしてしまったと思います。もっと深く子供たちのことを話しておけばよかったな、って。ただ、それじゃあ『こまつ座』をつくらなければよかったのか、というとそうじゃない。井上さんも最期まで『こまつ座』のことを案じていましたしね。離婚から30年以上、井上さんのことも理解できるようになった気がします」
--離婚後も長期間、「深夜の電話」で話を続けていたそうですね
「井上さんの書斎にある直通電話を本人から教えてもらっていました。掛けるのは家人が寝静まった夜中の3時。話の中身は芝居のことだけです。ひとりで書いていると不安でたまらなくなるんでしょう。そんなとき相談相手になれるのは私しかいない。最後は、ある芝居の内容をめぐって大げんかでしたけど…。離婚後、会ったのは2、3度かな。病気はよく知らなかったし、あんなに急に亡くなるとも思わなかった。もっと会っておけばよかったかなと後悔しています」
--井上さんはだんだんと「左翼的な思想」を持った人たちとの交流を深め、作品にも影響が出てきます
「某左翼政党の幹部にならないか、って誘われたくらい(苦笑)。ひとつには、ノーベル文学賞を本気で狙っていたことがあると思います。先輩である大作家から、ノーベル賞をとるには、英語で翻訳される作品を書くこと、思想的にも高尚なテーマを選ぶこと、などをアドバイスされていたんです。今のままじゃ大衆作家で終わってしまう。だから、反戦や護憲などの活動にも傾倒していったんだと思いますね」
--ここまで赤裸々に内情を書いたわけは
「(離婚後設立した)子守唄協会の活動を通じて私は、家族の問題、虐待の問題にも取り組んできました。どんな家族にだって『戦争』はあるんです。私たち夫婦や家族のケースが、悪かったか、どうかは分かりませんが、ひとつの例として提示し、考えてもらう。そのきっかけになればうれしいですね」
■あらすじ サブタイトルは「うちよりひどい家はない!?」。井上との25年間にわたる結婚生活の内幕が、元妻から語られる。夫の下積み時代から仕事上でもパートナーであった妻。夫は「書き始める」と悪魔が降りてきたようになり、すさまじい夫婦げんかが繰り返される。妻へのDV(家庭内暴力)は次第にエスカレートし、最後には命の危険さえ感じるほどに。互いの浮気、子育ての失敗、それぞれの親との葛藤…。「崩壊」してゆく家族の姿が、痛ましくも考えさせられる内容となっている
■西舘好子(にしだて・よしこ) NPO法人「日本子守唄協会」理事長。1940年、東京都生まれ。77歳。61年、作家の井上ひさしと結婚、3女をもうける。直木賞を取り、売れっ子となった夫を支え、アイデアを出し合ったり、出版社・新聞社などとの窓口となる。井上の戯曲を上演する劇団「こまつ座」の設立にあたり、主宰者・プロデューサーに就任。86年、離婚。2000年、日本子守唄協会を設立し、唄の伝承・普及や家族、子育て、虐待問題などへの支援、提言を続けている。
提供元:Yahooニュース