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清少納言は紫式部をどう評していたのか?…大河ドラマ『光る君へ』の「みどころ」と、これから起こる「静かな対立」(現代ビジネス)

 紫式部と藤原道長の大河ドラマが始まっている。

 講談社現代新書で刊行されている倉本一宏『紫式部と藤原道長』を読むと、今年の大河ドラマの理解が早まるとおもわれる。

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 藤原道長といえば、「天下取ったどー」の和歌が有名である。

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この世をばわが世とぞおもうもちづきの 欠けたることもなしとおもえば
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 雑な人物紹介では、この歌だけを紹介されて、摂関政治の頂点の人と記されている。まあ、間違いではないのだが、ただこの歌はそもそも酒宴での座興だったらしい。マジではなくシャレだということだ。あまりいいシャレじゃないけど。

 この歌が詠まれたとき、道長は五十三歳である(数え年)。

 千年前のこの国ではかなり老齢である。

 『紫式部と藤原道長』を読んでいると、この時期の道長は絶頂期でありながらも、いつも病と物の怪に襲われていて、生きているのが苦しそうだ。

 胸の病気を患い何度も「前後不覚」になり、恨みをもって死んだ怨霊が現れ、正体のわからない物の怪がそのへんで騒ぎつづけている。

 なかなか大変そうである。 新書は、同時代に記録された文書をもとに道長と紫式部の生涯をたどっている。

 基本の資料は日記である。メインなのは「小右記」と「御堂関白記」。

 藤原実資と藤原道長の日記である。大河ドラマでいうならロバート秋山と、柄本佑の日記だ。紫式部の時代を細かく再現できるのは、ロバート秋山演じる実資の記録によるところが大きい。

 ただ倉本一宏『紫式部と藤原道長』によると、「道長と(…)紫式部が幼少時に顔を合わせた可能性は、ほぼゼロといったところであるが」とのことだ。

 二人が少年少女時代に顔を合わせている可能性はきわめて低い。

 もちろんゼロではないから、たまたま出会って見知っていた、とするのはドラマの自由ではある。

 歴史学者の言うところは、身分の差が大きい、ということだろう。属する階層が違うと基本的に相手のことを認識できない。それが前近代のふつうの風景である。脳が、そう判断するよう、みんな育ってきている。

 紫式部は、やがて藤原宣孝と結婚する。ドラマでの佐々木蔵之介である。

提供元:Yahooニュース
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