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八代亜紀さんの“すっぴん美貌”に驚かされた 取材終わりに目の前で化粧を落としてくれ…(城下尊之)(日刊ゲンダイDIGITAL)

【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】

 歌手の八代亜紀さんが亡くなっていたことが発表された。昨年12月30日に急速進行性間質性肺炎のために73歳で鬼籍に入られたということだが、その年の8月に膠原病の治療のために活動休止を明らかにしていた。

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 八代さんには何度となく取材をさせてもらった記憶があって、非常に対応のいい、やさしい人柄だっただけに、余計に驚き、ショックを受けた訃報だった。

 八代さんで一番思い出すのは、1994年にハワイのセントラル・ユニオン教会大聖堂で行われた挙式で、ウエディング姿の八代さんがとてつもなく新鮮に見えた。当時は芸能ニュースの現場も“古き良き時代”で、テレビ各局やスポーツ紙の芸能担当が現地まで取材に集まっていた。各社揃っての取材のほかに、海辺での2人の姿とコメント、さらに夜の散歩といったことも単独でお願いしたら、忙しく慌ただしい中、時間を取ってもらったことを覚えている。

 マネジャーだった男性との結婚で、旦那がそういう仕事なので取材交渉がやりやすかったし、ハワイの開放感もあってか、本人も満面の笑みだった。幸せな様子が実によく画面の皆さんに伝わったと思っている。

 また、八代さんは画家としても知られていて、40代から主に油絵を描くようになり、1998年からはフランスの「ル・サロン」展に5年連続で入選し、日本の芸能人としては初めてそこの正会員となった。何度目かの入選の時だったか、取材で僕が「描きかけの絵や過去の作品も見せてほしい」と頼んだところ、「運べないので自宅に来てくれるならOK」という返事だった。期せずして“プチお宅拝見”までさせてもらったわけだ。この時も八代さんは、うれしそうだった。

 そんな八代さんのやさしさに甘えて、インタビューもほぼ終わったところで、かなり無理なお願いをしてみた。当時、彼女は「厚化粧だ」と言われたり、逆に「いや、すっぴんでも変わらない」と言われたりもしていたので、「本当のところはどうなのか?」と実に失礼なことを尋ねたのだ。そうしたら、ご本人は大笑い。もう他に撮影がないことを確認した上で、「じゃあ、ちょっと」とドレッサーの前まで案内してくれた。

 やおら化粧落としのクリームを塗って、「どうですか?」と聞いてきた。もちろん、つけまつげは取ってはいるが、地のまつげも長く、目もクリッと大きくいつもと変わらない。正直、すっぴんの美しさには驚かされた。

 本人も自信があったのだろう。その後、やはりすっぴんでCMにも出ていたものだ。そのきっかけといったら何だが、テレビで化粧をしない姿を見せてくれたのは、僕の取材が初めてだったろうと思っている。合掌。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)

提供元:Yahooニュース
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