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「体の関係」が真実の愛へ変わる…「小橋めぐみ」が“チャタレイ夫人”を恋愛指南書という理由(レビュー)(Book Bang)

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昭和25年に邦訳が出版されて人気を博したものの、猥褻文書として押収された『チャタレイ夫人の恋人』をめぐる裁判は、昭和26年から足かけ7年、最高裁まで争われた。芸術か猥褻か。名だたる文士らが出廷して擁護の論陣を張るも有罪に。問題箇所を削除して出版されたが、こちらは完訳版だ。
猥褻文書とは「いたずらに性欲を興奮または刺激させ」る文書とある。でも、読むと性行為の描写が時に具体的すぎて、逆に興奮も刺激もない感じだし、行為自体もノーマルだし……。
むしろ行為の変遷に、大事なことが示唆されている。
戦争で下半身不随となった英国貴族のクリフォード・チャタレイの妻コニーが、夫が雇う森番の男メラーズと不倫する。これが話の筋だが、コニーにはメラーズの前にも不倫相手がいた。夫の知り合いで、若い作家のマイクリス。彼は映画化の際には省かれがちでも、じつは重要な存在だと思う。 コニーにとってマイクリスとのセックスはこうだった。「彼はいつもすぐ悦びに達して終り」「彼女の方は積極的に……野生的に、熱情的に働きかけて自分自身の喜びに達した」
つまり彼が先に果て、彼女は自分で動いて快感を得る。なのに「あなたは男と同時にいくことができないんですね」と不満をぶつけられ、コニーが終わるまで歯をくいしばって我慢している、と言われて傷つく。
だが、メラーズは違った。
「僕たちは、さっきはいっしょにすませたね」
コニーにそう声をかけ、同時に達した幸福をともに味わい、同時にいけなかった時も彼は、取り乱す彼女に「ありのままでいいんだ、今のがうまくいかなかっただけだ」と言って励ます。
コニーはメラーズの子を身ごもり、一緒に暮らしたいと願う。身分の違いから、貴婦人の男妾ではないかと悩むメラーズにこう告げる。
「あなただけが持っているものを教えてあげましょうか? あなた自身の、優しさという勇気よ」
「私のお尻にさわって、おめえのけつはかわいいな、と言うときの優しさがそれなのよ」
肉体関係から始まった恋が、真実の愛へ変わる。猥褻文書どころか、これは大人への恋愛指南書だ。文学を通してこそ知ることのできる優しさが、ここにある。
[レビュアー]小橋めぐみ(女優)
こばし・めぐみ
協力:新潮社 新潮社 週刊新潮
Book Bang編集部
新潮社
提供元:Yahooニュース

