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「ずうとるび」江藤博利さん明かす 故ジャニー喜多川氏からスカウトされた過去「運命の分かれ目でした」【あの人は今】(日刊ゲンダイDIGITAL)

【あの人は今こうしている】

 江藤博利さん(「ずうとるび」/65歳)

 70年代、大人気だった男性4人組「ずうとるび」。演芸番組「笑点」(日本テレビ系)から生まれた、笑いもとれるアイドルグループで、「みかん色の恋」などがヒットした。メンバーのなかでも、甘いマスクでダントツ人気だったのが江藤博利さんだ。江藤さん、今、どうしているのか。

【写真】元「ずうとるび」池田善彦さん 休日は愛娘と“ごっこ遊び”(2016年)

  ◇  ◇  ◇

 江藤さんに会ったのは、東京メトロ・新宿御苑前駅から徒歩5分の映画製作会社。江藤さん、この会社が製作したアイドル映画「学園探偵薔薇戦士 放課後探偵始動~顔の無い乙女を探せ~」に出演しているのだ。

「映画は、去年亡くなった島田陽子さんの遺作『エヴァーガーデン』にも出演したし、久しぶりではないですね。『学園探偵──』は今年の真夏に撮って、今月17日に渋谷の『ユーロライブ』の上映会を皮切りに全国あちこちで公開されます。ボクは警備員の役。撮影は1日だけだったのに、熱中症で吐きそうになって大変でしたよ」

 江藤さん、汗かきらしく、扇子でパタパタあおぎながら、まずはこう言った。最近は俳優業に注力しているのか。

「10年以上前に劇団を立ち上げ、『昭和歌謡コメディ』という、お芝居と歌謡ショーで構成する2時間の公演を、年2回、築地本願寺ブディストホールで続けています。でも、歌手活動もやっていますよ。1人でライブをやって『ずうとるび』の歌などを歌ってきました。『ずうとるび』は3年前にひっそり復活しましたしね(笑)」

■3年前に復活した新生「ずうとるび」の面々

 新生「ずうとるび」は最初のメンバー4人に、山田隆夫が抜けた後に加入した池田善彦も加え、5人で大阪や名古屋のライブハウスやレストランで活動しているという。

「『再結成したいね』という話はそれまで何度も出ていたんですけど、みんなのタイミングが合わなくて。それが、自分の『昭和歌謡コメディ』のゲストに『ずうとるび』の新井康弘クンに出てもらったとき、飲んで酔っぱらって山田クンに電話してみたら『いいよ』という返事で。他のみんなともタイミングが合って、再結成できました。復活して3カ月でコロナになり、活動できなくなりましたが、去年終わりぐらいに再開。昔と変わらずグダグダのライブですが、5人は初めてだし新鮮ですね」

 江藤さん、忙しくしているのだ。

「38~46歳ごろはきつかったですよ。24歳で『ずうとるび』が解散になってからは、個人で『クイズ・ドレミファドン!』や、たのきんトリオのバラエティー番組にレギュラー出演していたものの、35歳ごろに仕事がなぜかパッタリなくなった。知り合いに紹介してもらい、建築現場で散水のアルバイトをしたほど。でも、体力的にキツくて10日でギブアップ。『仕事がないなら自分でつくろう』と劇団を立ち上げました。ところが、第1回は金勘定がわからず200万円の大赤字。少しずつ黒字にして、今に至ります」

 苦労がたたったか、劇団を立ち上げたころ、膀胱がんを患った。

「初期だったので、手術で切除後、再発はなし。それからは半年に1度、がん検診を欠かさず受けています。痛いし、恥ずかしいんですけどねぇ(笑)」

 支えになったのは、26歳のときに結婚した、2歳上の実業家の夫人。現在、38歳の長男、36歳の次男、35歳の三男、29歳の長女と、4人の子に恵まれた。

「長男と三男坊は一時、芸能活動をしていましたが、今は一般の会社に勤め、結婚もしています。次男と長女は独身で、会社員。かみさん? なかなかヤリ手ですよ。手厳しくてね。この前も、『ウチの中の不要品を捨てろよ』と言ったら、『アンタがいらない』と言われちゃった(笑)」

 夫人と長女と3人暮らしだ。

「家では昔の名作映画を、1人で部屋を暗くして見るのが楽しみ。外では、お城や神社仏閣巡り、それにボートレース。レースのときのブオ~ッというエンジン音を聞くとスカ~ッとするんですよね! ファンと一緒に楽しむイベントをやったりもしています」

 さて、江藤さんは宮崎県都城市で生まれ、父の転勤で6歳のとき東京へ。小学校4年生のころ、児童劇団に入りドラマなどに出演。中学に進むと、「笑点」の夏休み企画“ちびっ子大喜利”に出演し、それを機に「ずうとるび」のメンバーになり大活躍した。

■ジャニー喜多川さんからスカウト

「『笑点』出演前、渋谷公会堂(現・LINE CUBE SHIBUYA)で『NTV紅白歌のベストテン』(日本テレビ系)の公開収録でモギリをしていたら、ジャニー喜多川さんに『ユー、ウチにおいでよ』とスカウトされました。『笑点』が決まっていたから断りましたが、運命の分かれ目でした」

 江藤さんは甘いマスクで大人気だった。

「キャーキャー騒がれるのが恥ずかしくてね。トガっていたので、ファンは近寄りがたかったと思います。確かに、『ずうとるび』の人気はすごかった。3000人弱収容の大阪のフェスティバルホールの2日間昼夜公演は超満員だし、バレンタインデーのチョコはトラック3台分。ボクらは自分たちだけの事務所を立ち上げ活動していたのですが、ファンクラブの会費が送られてきた現金書留で、15畳ほどの事務所の床が埋め尽くされました。いい思い出です(笑)」

(取材・文=中野裕子)

提供元:Yahooニュース
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