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『VIVANT』で注目されるも、多くの人が知らない「日本の公安警察の暗部」…密かに存在する「秘密部隊」の正体(現代ビジネス)

 誰も書けなかった公安警察の真実。

 TBS系日曜劇場『VIVANT』(日曜よる9時~)が話題となっているが、役所広司演じるノゴーンベキがかつて「裏切られ」、阿部寛演じる野崎守の所属する公安警察とはどんな組織なのか? 
 本記事では、全国の公安警察官の活動を指揮・管理する裏組織「サクラ」について、くわしくみていく。

【写真】偽名・洗脳・盗聴…日本の公安警察秘密部隊「サクラ」の秘密工作活動

 *本記事は2000年1月に刊行された青木理『日本の公安警察』から抜粋・編集したものです。 東京・中野のJR中野駅にほど近い一角。コンサート会場や結婚式場として有名な中野サンプラザの裏手あたりに広大な敷地を有する警察大学校がある。この敷地内にかつて、古びた木造の建物があった。入り口には縦長の看板。黒い字で「さくら寮」と記されていた。こここそが戦後間もなくから日本の公安警察に存在する秘密部隊の本拠地だった。

 その組織は「四係」と呼ばれていた。地方分権を建て前としながら、中央集権的な機構を持つ公安警察の中枢として全国の公安警察官の活動を指揮・管理する裏組織。いつしか警察内や関係者の間では「サクラ」の隠語を冠されて呼称されるようになる。

 この組織がつくられたのは1952年、『日本の公安警察』2章でも触れた血のメーデー事件が契機とされる。当時、活動を活発化させていた共産党に対抗することを名目として公安警察内に設置され、共産党や関連団体の内部情報、あるいは共産党側から警察内部への工作活動から組織を防衛するために結成されたとの説が有力だ。

 茨城県警の警備部長(警視正)を最後に退官した江間恒は1980年7月、共産党衆院議員の池田峰雄にこう語っている。

 「警察庁の出発過程の警備課時代、一係は左翼、二係は右翼、三係は外事だった。そこで四係ができた。いわゆる工作担当で、私は当時、その総務担当警部だった」

 「サクラ」とは、全国の公安警察において行われる限りなく非合法に近い、あるいは非合法そのものの活動を統括する組織だった。また公安警察が運営する協力者獲得作業の指示、あるいは管理を一手に引き受ける機関でもあった。

 組織の全貌は、今も厚いベールに包まれている。だが、いくつかの資料、そして証言を基に外形を追うことは可能だ。菅生事件の戸高公徳が事件発生後の潜伏中、中野の警察大学校に住民票を移していたことがあったのもむろん、「サクラ」と無縁ではないはずである。

 戦後公安警察の暗部を辿っていくと、糸は全てが中野へと収斂されていく。「サクラ」とはいったい何をなしてきた組織なのか。

提供元:Yahooニュース
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