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“鬱映画の巨匠”ミヒャエル・ハネケの新作『ハッピーエンド』は、本当にハッピーエンドなのか?(dmenu映画)


冒頭、いきなりスクリーンを縦長に切り取ったスマホの画面が現れ、就寝前の女性の動画がチャットとともに映し出される。続いてペットのハムスターの姿に「エサにママのうつ病の薬を入れた」という文字が重なり、やがてハムスターの動きが止まる。そしてタイトルが現れるまでの短い間のチャットから、女性はスマホ撮影者の母親で二人の関係は最悪ということ、そしてその後、撮影者が母親を“静かにさせた”ことが簡潔に示される。ほぼ無音のスクリーンに不穏な空気が流れ、姿の見えない撮影者の得体の知れない異様さが印象付けられる、本作『ハッピーエンド』(3月3日公開)の見事な導入だ。
スマホの撮影者は13歳の少女エヴ。母親は長期入院する事になり、離婚した父親で医者のトマの一家と一緒に住む事になる。裕福なロラン家には建設業でのし上がった家長の祖父ジョルジュ、その家業を継いだ娘でトマの姉アンヌとそのダメ息子ピエール、そしてトマの再婚相手のアナイスと生まれたばかりのポールがいる。
一家はいつも食事を共にするが、彼らには各々秘密が有り、そこに温かな家族の団欒は無い。ジョルジュには自殺願望があり、未遂を起こして車椅子生活を余儀なくされる。トマは浮気をしている。アンヌは建設現場の事故により窮地に立たされると同時に事故処理に当たるピエールの弱さが露呈し、母子関係の亀裂が深まる。そしてそんな彼らの様子を、エヴは冷徹な目で見つめていたが…。
監督のミヒャエル・ハネケは前々作『白いリボン』(2009年)と、前作『愛、アムール』(2012年)で、カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを2作品連続受賞するという快挙を成し遂げ、巨匠としての地位を完全に確立した。この2作、特に『愛、アムール』は巨匠の名に相応しい純文学のような格調高さと威厳を備えた傑作だが、それ以前のハネケ作品には観客を挑発し不快感を掻き立てるトリッキーな演出も多く見られた。


そして本作『ハッピーエンド』はその感覚が再び戻ってきつつ格調高さも感じられる、という二つの要素が絶妙なバランスで共存する進化ぶりで、初期からのファンも思わず「おかえり、意地悪なハネケ!」と声を掛けたくなる。

提供元:Yahooニュース
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