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著者93歳、中世のバルト海を舞台に新しい言葉の風を吹き込む(レビュー)(Book Bang)

〈風配図〉とは、風の方向や強さを予測するときに用いる図だ。皆川博子の最新長編小説『風配図 WIND ROSE』は、世界に新しい風を吹き込む言葉の自由さを感じさせてくれる。舞台は中世のバルト海。ハンザ同盟の中心都市となるリューベック(現在のドイツ)の商人たちの北方進出を背景に、ゴットランド島(現在のスウェーデン)生まれの二人の少女、ヘルガとアグネの歩む道を、戯曲形式と詩歌をまじえながら描いてゆく。

一一六〇年五月、十五歳のヘルガはアグネの兄と結婚する。式の当日、リューベックの商人の船が難破し、積荷が島に流れ着く。その所有権をめぐって、生き残った商人と島民のあいだで決闘裁判が行われることになるが、重傷を負った商人は歩くことさえできない。そこでヘルガが商人の代闘士として立つ。相手は二十三歳の男だ。圧倒的に不利なのに、なんとヘルガは勝ってしまう。

当時の女の人生は、男と家と宗教に左右される。しかし〈わたしが闘う〉と自分の意思を言葉にすることによって、ヘルガの運命の風向きは大きく変わる。決闘場に居合わせたノヴゴロド(現在のロシア)の商人の船に乗せてもらい、交易商人を目指すのだ。狼の姿をした怪物フェンリルの化身と恐れられ、愛するアグネとは離ればなれになるけれども、いやな結婚生活から逃れられる。

その後のヘルガの話を、ノヴゴロドの商人の〈完全奴隷〉であるマトヴェイが語るところもいい。何も持たないマトヴェイは、白樺の樹皮に文字を刻むことで自分の唯一の所有物である時間を〈形〉にする。境遇はちがえど、ヘルガとマトヴェイは似たもの同士だ。誰にも隷属しないで生きたいと渇望している。その渇望は、思いがけないところへ二人を運ぶ。また、ヘルガとアグネは一緒にいられなくてもつながる方法を見つける。最後はさまざまなしがらみから解き放たれ、永遠というものに触れられたような気がする。

[レビュアー]石井千湖(書評家)

新潮社 週刊新潮 2023年6月22日早苗月増大号 掲載

提供元:Yahooニュース
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