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痛いくらいに“リアル”…!今泉力哉監督が魅せる「恋愛の多様性」(dmenu映画)

2月17日(土)公開の『パンとバスと2度目のハツコイ』。本作でメガホンを取った今泉力哉監督は、これまでに『サッドティー』(2013年)や『知らない、ふたり』(2016年)、実写ドラマ「午前3時の無法地帯」(2013年)などを手掛け、現代の日本における恋愛模様を巧みに切り取る作風で人気を集めています。
モデルやアイドル、女優でさえ、身近にいそうな「普通の女の子」に見えてくる今泉作品。その魅力はどこにあるのでしょう。ここでは、恋愛をしたことがある人なら思わずうなずいてしまう、今泉監督が描く「恋愛のリアル」ポイントをご紹介します。
恋愛映画では、相手との距離の縮まり方や恋の行方を描くことを主としている作品が多いのに対し、今泉作品で描かれるのは「うまくいく、いかない」では済ますことのできない複雑な関係ばかり。「好き」という気持ちの多様性を追求しているところがひとつめのポイントだと言えます。
例えば『サッドティー』に登場する男女計12人は、二股をしている映画監督や、それを知りながら交際を続ける2人の彼女、行方知れずの元アイドルを10年思い続ける男など、やや個性的。三角関係や浮気、DVなど全員が複雑な恋愛をしていますが、誰もが自分なりの「好き」の気持ちを持っていることは確かなのです。
今泉作品の中では、どんな恋愛であっても倫理や善悪を問うことなく平等に扱われます。実際には割り切れないことばかりの恋愛感情を、誇張することなく描いているからこそ、リアルに感じられるのでしょう。
続いてのポイントは、「好きな人を神格化しない」という点です。恋愛映画では、しばしば恋に落ちる相手の魅力を描いて共感を集める手法が取られます。しかし、今泉作品に出てくる人物たちは、誰もがいいところと同時に悪いところ、ひねくれたところを持っています。
『知らない、ふたり』で描かれた、一目惚れした女性・小風に思いを募らせる青年・サンスが、彼女と2人で食事に繰り出す場面は、今泉らしい印象的なシーンです。こみ上げる嬉しさを抱えて食事に向かうサンスですが、小風には好きな人がおり、実は毎晩その人の後をつけていることを知らされるのです。そこで冷静になったサンスが放ったのが、「……なんか、怖いです」のひと言。
好きな相手のことを自分の都合のいいように崇めてしまうのは恋愛における「あるある」ですが、相手の実態を知って冷めることがあるのもまた「あるある」。今泉作品では、恋に落ちると、つい周りが見えなくなったり突っ走ったりしてしまう描写のみならず、そこから現実に引き戻される「リアル」もこぼさず描かれます。
提供元:Yahooニュース