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村上春樹「『ペット・サウンズ』がなかったら、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』も生まれていなかっただろう」『村上RADIO』でジョージ・マーティンの言葉を紹介(TOKYO F

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作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。2月26日(日)の放送は「村上RADIO~ペット・サウンズ オールカバー」と題して、ビーチ・ボーイズの伝説的アルバム『ペット・サウンズ』の完全カバーをオンエア。村上さんが愛聴するブライアン・ウィルソンの音楽世界を、さまざまなミュージシャンのカバーで新しい角度から紹介しました。この記事では、後半1曲とクロージング曲について語った内容と、“今日の言葉”を紹介します。さて、アルバム『ペット・サウンズ』の最後のトラックになります。元イーグルズのティモシー・B・シュミットが、ビーチ・ボーイズをバックコーラスに従えて美しいバラード「Caroline, No」を歌います。かつて胸を熱くしてくれた美少女キャロラインは、もう髪を短く切って、少女ではなくなっています。夢の中の「カリフォルニア・ガール」ではなくなってしまっている。きっと結婚して、子どもを何人かつくって、サーフィンもやめちゃったんでしょうね。
*今日のクロージング音楽は、ホリーリッジ・ストリングズが演奏する「Caroline, No」です。
ビートルズのプロデューサーであるジョージ・マーティンは、「もし『ペット・サウンズ』がなかったら、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』も生まれていなかっただろう」と語っています。
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ジム・フジーリという人が書いた『ペット・サウンズ』という題の本が、僕の翻訳で新潮文庫から出ています。アルバム『ペット・サウンズ』についてもっと多くを知りたいという方がおられたら、ぜひ、これを読んでみてください。多分役に立つと思います。
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今日の言葉はシンシア・ワイルさんがブライアン・ウィルソンに向けて言った言葉です。シンシア・ワイル、バリー・マンと夫婦で作詞作曲コンビを組んでいた女性ですね。彼女は言いました。
「ねえブライアン、それって今でなくちゃいけないの?」
これには状況説明が必要ですね。
シンシア・ワイル、バリー・マンはライチャス・ブラザーズのために「ふられた気持」“ You've Lost That Lovin' Feelin’ ”を書いてそれがヒットしたときのことですが、夜中の3時前に電話がかかってきました。なんだろうとドキドキして、シンシアが受話器を取ると、かけてきた相手はブライアン・ウィルソンでした。彼は「ふられた気持」をラジオで聴いて、感激のあまり彼女の自宅に電話をかけてきたんです。
「ねえ、シンシア、あれは本当に素晴らしい音楽だよ。感動した。今度僕と一緒に仕事をしないか?」。
シンシアは言いました。「ねえブライアン、そう言ってくれるのはとても嬉しいんだけど、それって今でなくちゃいけないの?」
ブライアン、きっとクスリでもやってぶっ飛んでいて、時間の観念がなくなっていたんですね。皆さんも電話をかけるときは時刻をよく確かめてくださいね。
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3月24日(金)の夜に、早稲田大学「国際文学館(村上春樹ライブラリー)」のスタジオで、村上RADIOの公開収録をおこないます。内容は、たぶんスガシカオさんと2人で古いソウルミュージックについて語り合うということになると思います。詳しくは村上RADIOの番組サイトをご覧ください。
それではまた来月。
(TOKYO FM「村上RADIO~ペット・サウンズ オールカバー~」2023年2月26日(日)放送より)
提供元:Yahooニュース

