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2022年最も売れた文庫『三千円の使いかた』 誰もが共感できる「お金の悩み」を描く女性三世代の物語 葵わかな主演のドラマ版も放送間近[2022年ベストセラー解説](Book Bang)
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昨年12月1日に発表されたトーハン調べの2022年 年間ベストセラー。文庫総合部門第1位に輝いたのは原田ひ香さんの『三千円の使いかた』。同作は親、子、孫、三代わたる4人の女性たちの人生模様を「お金」の視点から描いた作品。
【写真】1月7日からドラマが始まる『三千円の使いかた』&作者の原田ひ香さん
24歳の会社員・美帆は自分の人生は順風満帆だと感じていた。しかし会社の同僚がリストラされたことで自分自身の生活を見直すことになる。
美帆の姉、真帆は子育て中の専業主婦。以前は証券会社で働いていてお金の知識はあるものの、友人の幸せな結婚話を聞き自分の選択が正しかったのか不安になる。
二人の母親、智子は自身の入院・手術をきっかけに熟年離婚と老後の人生設計を考えるようになる。
73歳になる祖母の琴子は一千万円の貯金はあるものの、老後の生活資金に悩み働くことを決意する。
生活の様々なシーンで直面するお金の問題と女性たちの心情をリアルに描き、75万部を超えるベストセラーとなっている。
産経新聞社の書評では《お金を何に使うかには人生観が反映される。率直に話し合い、行動力もある一家は魅力的だ。ポイントをためる「ポイ活」など、はやりの節約ネタも盛り込まれ、実用書的にも楽しめる。》と紹介されている。同作は1月7日にフジテレビ系でドラマ版の放送もはじまる。美帆を葵わかなさん、真帆を山崎紘菜さん、智子を森尾由美さん、琴子を中尾ミエさんが演じる。
2022年文庫総合ランキングには同作以外にもドラマ化、映画化された作品が数多く(20作品中13作)並んでおり、映像を楽しんだあと原作で登場人物の心情を知るといった読み方も一興だ。1位『三千円の使いかた』原田ひ香[著](中央公論新社)※ドラマ化2位『希望の糸』東野圭吾[著](講談社)3位『流浪の月』凪良ゆう[著](東京創元社)※映画化
4位『沈黙のパレード』東野圭吾[著](文藝春秋)※映画化
5位『女のいない男たち』村上春樹[著](文藝春秋)※映画化「ドライブ・マイ・カー」
6位『余命10年』小坂流加[著](文芸社)※映画化
7位『今夜、世界からこの恋が消えても』一条岬[著](KADOKAWA)※映画化
8位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)※映画化
9位『母性』湊かなえ[著](新潮社)※映画化
10位『元彼の遺言状』新川帆立[著](宝島社)※ドラマ化
11位『小説 すずめの戸締まり』新海誠[著](KADOKAWA)※映画化
12位『[新版]日本国紀<上・下>』百田尚樹[著](幻冬舎)
13位『落日』湊かなえ[著](角川春樹事務所)※ドラマ化決定
14位『異変ありや 空也十番勝負(六)』『風に訊け 空也十番勝負(七)』『名乗らじ 空也十番勝負(八)』佐伯泰英[著](文藝春秋)
15位『きたきた捕物帖』宮部みゆき[著](PHP研究所)
16位『あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇』『あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇』高田郁[著](角川春樹事務所)
17位『月の満ち欠け』佐藤正午[作](岩波書店)※映画化
18位『またあおう』畠中恵[著](新潮社)
19位『百花』川村元気[著](文藝春秋)※映画化
20位『光る海 新・酔いどれ小籐次(二十二)』『狂う潮 新・酔いどれ小籐次(二十三)』『八丁越 新・酔いどれ小籐次(二十四)』『御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)』佐伯泰英[著](文藝春秋)
〈集計期間:2021年11月22日~2022年11月21日〉
Book Bang編集部 2023年1月2日 掲載
提供元:Yahooニュース