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唐田えりか、渡部建、伊藤健太郎も…芸能界で「不祥事からの復帰」までは数年単位が“普通”(日刊ゲンダイDIGITAL)
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【芸能界クロスロード】
今年の世相を表す「今年の漢字」の発表は12日だが、“芸能界を象徴する今年の漢字”は復帰の「復」だろう。戻ることを意味する「復」をかなえるべく動き出した人が目についた年だった。
【写真】唐田えりかの“腰周り”に東出昌大の手が…(2020年カンヌ映画祭)
前代未聞の多目的トイレ不倫で、すべての仕事を失った“アンジャッシュ”の渡部建。2月に1年8カ月ぶりに千葉テレビで復帰した。
ローカルをきっかけに東京のテレビという算段だったろうが、いまだにネット番組などに出るのが精いっぱい。テレビ関係者は、「タレントの世界は明石家さんまのような抜けた存在でない限り交代要員には困らない。渡部が以前のような位置につくのはかなり難しい」という。
自身の車でバイクと衝突事故を起こし、現場から離れ道路交通法違反の疑いで逮捕され、その後俳優の仕事を自重した伊藤健太郎。今年6月、主演映画が公開。本格的に芸能活動を再開した。
「若手俳優枠は粒ぞろい。伊藤は伸びようとしていた時の不祥事だけに大きな差をつけられた。今後は作品と役選びがカギになるのでは」(演劇関係者)
■非難の目にさらされた唐田えりかは「待ち」が奏功
女性に目を転じると、東出昌大との不倫で活動休止から2年、唐田えりかが主演映画「の方へ、流れる」が先月公開。実質、復帰した。不倫で長期活動休止したベッキーとは違う背景があった。東出の妻・杏の存在だ。女優として母親として屈指の好感度を誇る杏。不倫は世間からのバッシングも強く、唐田も非難の目にさらされた。
「バッシングの中、仕事を続けるより休止の決断は賢明だった」(芸能関係者)
スポーツ選手が小さなケガを無理して出続けるより完治させてから復帰するのと同じだ。唐田はその間、事務所の仕事や声優の勉強をしていたとの報道もあるが、ようやく復帰にこぎ着けた。初日舞台挨拶で見せた笑顔は「解放された」喜びもあったのだろう。
歌手のゴマキこと後藤真希は先月、カバーアルバムを発売。年末には鈴木亜美とクリスマスライブを開催。ママさん歌手として本格復帰をする。振り返れば、弟の逮捕、母親の転落死に始まり、自身の浮気が夫に知れ、夫が男を訴える裁判もあった。そのたびに休業・復帰を繰り返してきた。夫の裁判も和解。離婚も回避して心身ともにすっきりしての復帰となった。
“モー娘。”時代からつんく♂に「10年に1人の逸材」といわれたボーカリスト。ママさん女優やタレントはいても、ポップス系歌手は松田聖子・浜崎あゆみぐらいしかいない。ゴマキも続くことができるか、正念場を迎える。
こうして見ると不祥事などを起こしてからの復帰までは今や数年単位。順調に復帰はできても、真の復帰は元の地位に戻ること。ここから先が本当の戦いになる。
■一方で復帰を待ち望まれる芸能人も
一方で復帰を待ち望まれていながら、いまだにかなわないのが中森明菜だ。体調不良を理由に活動休止・再開を繰り返し、18年以降は休止状態に。「このまま引退か」といわれていたなか、今年8月、個人事務所の立ち上げと同時に、公式ツイッターも開始した。メディアも即座に反応。「紅白で復帰」の報道が並んだが、あくまでも希望的な観測。
案の定、先月発表された紅白の出場メンバーに明菜の名前はなかった。残されたのは特別枠での出場だが、それも難しいという見方が大半を占める。
復帰待望論は沢尻エリカもしかり。3年前に麻薬所持で逮捕。執行猶予付きの有罪判決を受けた。来年2月の執行猶予明けを待って活動を再開するとみられている。それぞれの復活劇が印象に残った年だった。
(二田一比古/ジャーナリスト)
提供元:Yahooニュース