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岸本加世子からは生命感があふれていて、笠さん演じる老人との対比になっている(鈴木敏夫)(日刊ゲンダイDIGITAL)

【鈴木敏夫 新・映画道楽 体験的女優論】

 笠智衆3部作編(3)

  ◇  ◇  ◇

 山田太一による笠智衆3部作の第2作「冬構え」(1985年・NHK)。これは妻に先立たれ、孤独を感じた圭作(笠智衆)が、さらに老いて子供や孫に迷惑をかけることになる前に、自殺しようと死に場所を求めて東北を北上していく旅を描いたロードムービー。圭作は貯金していた300万円を下ろし、それを使って今までやったことのない経験を味わおうとする。

笠智衆3部作編(1)『ながらえば』では笠さんにきつく当たる息子の嫁をリアルに演じている

「泊まった旅館で世話をしてくれた仲居の麻美(岸本加世子)に、いきなり心づけとして5万円を差し出す。それで麻美は圭作を金持ちだと勘違いして、恋人の板前・昭二(金田賢一)と2人でいつかやろうとしていた小料理屋の資金を、彼から引き出そうとするんです。麻美を演じた岸本さんは体から生命感があふれていて、これが笠さん演じる老人との対比になっている。彼女が生き生きとするほど、圭作のみすぼらしさが際立ってくるんです。昭二に『あのおじいちゃん、お金持ちなのよ』って麻美が言うと、『おじいさんの靴を見たか。何回も直した跡がある』と昭二が返す。彼は、圭作が金持ちのふりをしていることを見抜いているわけですね。そういうつましい生活をしてきたのでお大尽としてふるまえない老人を、笠さんは見事に演じています」

 圭作は、金目当てに自分を追いかけてきた麻美と昭二にポンと150万円くれてやったり、沢村貞子演じる老婦人をナンパしたりする。

「笠さんは沢村さんと宿を共にしますが、沢村さんは人妻で、夫を裏切れないということで何もなく終わるんです。沢村さんは約300本も映画に出ている女優ですからね。一線を越えそうになる時、ギリギリのところでのかわし方がうまい。沢村さんは戦前に左翼演劇運動に参加して2度捕まっていて、映画へ本格的に出だしたのはその後なんです。やはりこの年代の女優さんは経てきた遍歴が凄いので、さりげなく人生の年輪を感じさせる演技をしますね。また沢村さんの場合は芸能一家で甥が津川雅彦と長門裕之、弟が加東大介、兄が沢村国太郎なんです。沢村国太郎さんといえば僕らの世代だと、とにかく悪役のイメージ。こういう芸能人の関係図はなぜか僕の親父が詳しくて、子供の頃から沢村さんには沢村国太郎の妹という刷り込みがありました」

 沢村貞子は3回結婚しているが、2人目の夫は俳優の藤原釜足。「冬構え」には、その藤原釜足も最後に登場する。

「昭二の祖父・惣造役で、青森の下北半島で一人暮らしをしているんです。圭作は断崖から飛び降り自殺を図るんですが死にきれず、惣造の家で介抱される。その夜、死ねなかったことで言いようのない孤独感に襲われ、部屋の中で一人泣く笠さんの演技は忘れられないですね。翌日、昭二は惣造に『生きているのが一番だ』と圭作に言ってくれと頼むんですが、惣造は『わしは、生きているのが一番だのって、そしたことは言えね』と言う。圭作も『死ぬのも容易じゃない』と語り、死生観を共有した老人2人は、この家で一緒に暮らすことになるんです。つまり人生の終わりに向けて身支度をし始める彼らを、『冬構え』というタイトルが表しているんですよ」

■深町幸男が演出を担当

 このドラマは当時NHKで数々の名作を作り上げた深町幸男が演出を担当している。

「深町さんは新東宝で助監督を経験してからNHKでディレクターになった人なので、画作りがうまい。山田さんの書いたセリフを印象付けたいシーンでは俳優の芝居をじっくりと見せるとか、緩急のつけ方が素晴らしいです。『冬構え』には僕が最近、月に1度は必ず行っている岩手県花巻市の大沢温泉も出てくるし、昔よりも身近に感じて見られましたね」

 次回は3部作の最終作「今朝の秋」に関して、じっくりと語ってもらう。

(鈴木敏夫/スタジオジブリ代表取締役プロデューサー)

提供元:Yahooニュース
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