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冨士眞奈美が語る、倍賞美津子とアントニオ猪木さんとの思い出「両腕に1人ずつぶら下がっても大丈夫?」(週刊女性PRIME)

 女優・冨士眞奈美が語る、古今東西つれづれ話。今年10月に逝去したアントニオ猪木さんを偲ぶ。

【写真】アントニオ猪木さんと倍賞美津子さんの微笑ましい様子

 ◆  ◆  ◆

「猪木さんの腕にみっちゃんとぶら下がったことが……」 アントニオ猪木さんとは、みっちゃん……倍賞美津子さん(76)と結婚されていた時代にお会いしたことがある。

 TBS系列で放送されていた『顔で笑って』('73年10月~'74年3月)というドラマがあったのだけれど、私はそのドラマでみっちゃんと共演する。

 鎌倉にある、百年あまりも女系家族が続いている「花田外科病院」。その小さな病院の院長に就任した山田大吉とその家族、そして病院のスタッフや患者たちとの日常を描いたホームドラマ。『細うで繁盛記』の影響からか、ここでも私は登場人物たちをいびる意地悪な役を演じることになったのよね。

 キャストは、主演を宇津井健さんが務め、みっちゃん、フランキー堺さん、松村達雄さん、水谷豊さん、元宝塚のトップスターで画家の中原淳一さんの奥様でもあった葦原邦子さんと、脇を固めるメンバーも豪華だった。宇津井さんと山口百恵ちゃんが親子役を演じ、このドラマの半年後に、『赤いシリーズ』が始まることになる。

 このころの百恵ちゃんは垢抜ける前だったから、みんなからひそかに「いもえちゃん」と呼ばれていた。私も三島から上京したばかりのときは、おしゃれとは無縁の田舎女子だったから人のことは言えないけど、当時の百恵ちゃんはスター然とした華やかさからは程遠い存在だった。

 いつもひとりでセットの陰に隠れるように、こっそりと歌の練習をしていた。あまりにひっそりと歌うものだから、歌というには心細い。“歌のようなもの”をよく歌っているお嬢ちゃん。それが私たちの百恵ちゃんの印象だったと思う。

 ほどなくして彼女は、『ひと夏の経験』('74年)の大ヒットによって、スター街道を歩むことになる。『顔で笑って』は、百恵ちゃんがまだ“いもえちゃん”だった時代の貴重なドラマかもしれない。

提供元:Yahooニュース
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