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批判続出の『ちむどんどん』が、最終週で「駄作」の声を逆転する「起死回生の一手」(現代ビジネス)

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反響の大きさで言えば、絶賛の声が飛び交った前作『カムカムエヴリバディ』と同等以上かもしれない。前代未聞の視聴者ダメ出しハッシュタグ「#反省会」を生み出した朝ドラ『ちむどんどん』(NHK)がいよいよ最終週を残すのみとなった。
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4月11日のスタートからヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)が上京して就職するまでの序盤6週は、近年の朝ドラと比べてもネットメディアの記事が少なく、話題にすらならなかった感がある。
しかし、暢子が技術も経験もない自分を拾ってくれたはずのオーナー・房子(原田美枝子)に反発し、ペペロンチーノ対決を仕掛けたころから「#反省会」が盛り上がりはじめ、多くのネットメディアが記事化したことで一般視聴者層を取り込んで大きなムーブメントとなった。
残り1か月を切った9月に入っても、その流れは変わらずネット上には『ちむどんどん』に対する批判的なコメントと記事が続出。それは、暢子が東京の店を軌道に乗せて健彦を出産しても、賢秀(竜星涼)が清恵(佐津川愛美)と結婚して比嘉家の借金を完済しても、歌子(上白石萌歌)が長年の恋を実らせ、智(前田公輝)がトラウマを乗り越えて結ばれても、おおむね変わらなかった。
『ちむどんどん』はこのまま駄作のような扱いだけで終わってしまうのか。最後の最後に逆転する可能性はないのか。その可能性は高いとは言えないものの、まだ希望の光は残っている。 その希望の光とは、“沖縄”にほかならない。そもそも『ちむどんどん』は、沖縄本土復帰50年を記念して制作された背景があり、「当地の様子や住民感情などをどう描くのか」という期待値が非常に高かった。
しかし、当初からアメリカ統治時や本土復帰後の沖縄を描いたシーンは少なく、視聴者の目に映るのは比嘉家のドタバタばかり。ウチナーンチュ(沖縄人)の思いや生活も、本土復帰前後の変化もほとんど描かれていない。それは暢子が上京してからも続き、沖縄タウンのある鶴見を拠点にしたにもかかわらず、ウチナーンチュのアイデンティティを感じさせるようなシーンは数えるほどしかなかった。
つまり、沖縄ことば、沖縄料理店「あまゆ」、沖縄県人会会長の三郎(片岡鶴太郎)。さらに、ときどき沖縄在住の母・優子(仲間由紀恵)や姉・良子(川口春奈)らの姿を映すことで、“沖縄っぽさ”を醸し出すだけの作品となっていた。
その鶴見はもともとウチナーンチュたちが差別や偏見に耐え、身を寄せ合っていた場所。交際や結婚、進学や就職、住居、店の出入りすら断られるなどの苦悩を乗り越えてきたからこそ彼らの姿が輝いて見えるものだが、『ちむどんどん』で描かれるウチナーンチュは「ただ元気で浅はか」という印象を与えただけの状態に留まっている。
その筆頭がヒロイン・暢子だけに、「最後に彼女がウチナーンチュのアイデンティティをどう見せてくれるのか」が鍵を握っているのではないか。なぜイタリアンの名店で修行しながら沖縄料理の店をはじめたのか。なぜせっかく開いた店を手放してまで沖縄に帰るのか。ただ「好きだから」や思いつきではない、ウチナーンチュならではの理由をあらためて視聴者にはっきり伝えてほしいところだ。
ウチナーンチュには、沖縄を離れ別の場所で暮らしていても「自分は沖縄の人間」という意識の強い人が多いという。暢子もその意識に気づき、最後に暢子が「ウチナーンチュとしての自分」を表現できるシーンが増えるほど、それなりの評価を得られるだろう。沖縄出身で、その歴史を勉強し直して撮影に挑んだ黒島結菜にとっても、最後のチャンスになるのではないか。
提供元:Yahooニュース

