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アメリカの人気映画サイトで満足度100%!子どもの感情を豊かに表現した、じんわり泣ける人形アニメ(dmenu映画)

スイスとフランスの合作である『ぼくの名前はズッキーニ』は、2016年のアヌシー国際アニメーション映画祭で最優秀作品賞および観客賞の2冠を手にし、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞では最優秀長編アニメ賞と最優秀脚色賞を受賞。第89回アカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネートされたほか、アメリカの映画評価サイト「ロッテントマト」で奇跡の100%を達成するなど、世界各地で観る者を魅了している。上映時間66分の、手作り感満載のストップモーション・アニメ(手作業で1コマずつ人形を動かして撮影する)は、なぜこんなにも愛されているのだろうか。
主人公のイカールは9歳、酒浸りのママとふたり暮らし。ママがつけてくれたニックネーム“ズッキーニ”がお気に入りだ。けれどある日、不慮の事故でママが死んでしまう。やさしい警官のレイモンに連れられて孤児院に行ったズッキーニは、それぞれ背景こそ違うものの自分と似た痛みを抱えた子どもたちと出会い、心の中にくすぶり続けている「ママの死は自分のせいではないか」という罪悪感から少しずつ解放され、ひとりぼっちの孤独感を埋めていく。
ズッキーニに遅れて孤児院にやって来たカミーユへの恋心、そのカミーユの一大事に立ち向かう子どもたち、一見いじめっ子のようで実は繊細でやさしく頼もしいシモンとの友情など、泣いて、笑って、怒って、困って、許して、許されて……いつしか、豊かな表情で動き回る人形たちが、現実世界の子どもたちのように思えてくる。それは、手足はもちろん目の動きのひとつまで、手作業で根気強く動かされている人形に“人の思い”が宿るからではないだろうか。観ているうちに募っていく人形への親近感は、物語を一層リアルなものにもしてくれる。
本作は、子どもたちが大人から受ける虐待や暴力といった身勝手から目をそらしていない。が、同時に、そんな悲劇的な体験をした子どもたちであっても明るい未来を手にすることはできるし、そのためには私たち大人が“善き大人”となって子どもたちをサポートしなければならないことを教えてくれる。
好奇心旺盛な子どもたちが、セックスへの興味をさっくりユーモラスに口にするシーンには、一瞬驚いた後、思わず笑ってしまう。だが劇中、彼らが慕う孤児院のポール先生と園のお姉さん的な存在であるロージーが子どもを授かるに至って、“子どもは愛し合うふたりから生まれくる愛の子である”と伝えてくれる展開は、なかなか粋で気が利いている。「自分は生まれてくるべきじゃなかった」なんて悲しいこと、彼らに思わせたくはない。
提供元:Yahooニュース