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『ちむどんどん』から浮かび上がる詩人・中原中也の魅力 なぜ現代人の心に響くのか(リアルサウンド)

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沖縄・やんばる地域で生まれ育ち、ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロイン・(黒島結菜)と家族の物語を描くNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。そのweek #16「御三味(うさんみ)に愛を込めて」(2022年7月25日~7月29日放映)で、中原中也(1907~1937年)の詩が登場し、話題となっている。『ちむどんどん』を起点に、中也の魅力をいま改めて感じてみたい。
■中也に惹かれる重子
中原中也の詩が登場したweek #16「御三味に愛を込めて」は、ヒロイン・暢子(黒島結菜)が幼馴染・和彦(宮沢氷魚)との結婚を決意する、重要なエピソードだ。幸せに包まれる中、和彦の母・青柳重子(鈴木保奈美)が二人の前に立ちはだかり、暢子と和彦は結婚を許してもらおうと説得を試みる――。この“重子”が中也の愛読者だ。
中也の話題に移る前に、まずは重子について少し触れておきたい。
重子の背景を知ることが、今回は、中也の魅力の一端を感じる、入口になるからだ。
重子は、明治時代から続く実業家の家柄で生まれた“お嬢さま”。夫で和彦の父・史彦(戸次重幸)とは、親の決めた縁談で結婚した。学歴と家柄を何より重んじ、“ヒロイン・暢子の最大の敵”として登場する。明るくテンポの良い『ちむどんどん』において、重子の存在感は独特だ。
ヒロイン・暢子(当時小学5年生)と幼馴染・和彦(当時中学3年生)が出会ったのは、終戦から間もない沖縄・やんばる地域であるが、そこに重子の姿はない。和彦は、民俗学者で東京の大学教授の父・史彦の研修旅行に同行するかたちで、暢子たちの村にやってきた(史彦は東京に戻った後しばらくして死去)。
重子を演じた鈴木保奈美は、『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 ちむどんどん Part2』でのインタビューで「夫と息子が人生のすばらしいひとときを過ごした沖縄の暮らしをともにできなかったことへの悔しさや、そのときの彼らを暢子さんは知っているのに自分は知らないという疎外感があるのだと思います。10代の息子が沖縄から東京の家に戻ってきたとき、重子は彼の精神的な成長を感じたはずです。その成長に関われなかった後悔が、おもしのようにずっと彼女の心にあるのではないでしょうか」と、重子の人物像について語っている。
中也の詩は、夫に先立たれ、息子にも距離を置かれている、重子の心の拠りどころとなったのだろう。
■中原中也の生涯とは
近代詩人・中原中也は、1907(明治40)年4月29日、現在の山口市湯田温泉に生まれ、1937(昭和13)年10月22日、鎌倉で30歳の生涯を終えるまでに、350を超える作品を遺した。最も広く知られる詩であろう「汚れちまった悲しみに……」は1930(昭和5)年、23歳の若さで発表したものだ。
才能の開花は早く、小学校高学年より短歌を制作し、雑誌や新聞の歌壇に投稿を開始。その後は文学に熱中するあまり、中学3年で落第。1923(大正12)年、16歳のときに立命館中学への転校のために京都へ移り、高橋新吉や富永太郎の影響を受けて、詩人としての道を歩みはじめる。1925(大正14)年、上京。小林秀雄、河上徹太郎、大岡昇平らと知り合い、1929(昭和4)年、河上ら友人たちと同人誌『白痴群』を創刊。1934(昭和9)年、第一詩集『山羊の歌』を出版したことで詩壇に認められるに至った。その後は『四季』、『歴程』、『文学界』などの雑誌にも詩を発表。また、フランス詩の翻訳も手掛け、訳詩集『ランボオ詩集』を刊行している。中也自らまとめ、小林秀雄に託した第二詩集『在りし日の歌』は、中也が亡くなった翌年の1938年(昭和13)4月、刊行された。
友人で批評家の小林秀雄は、哀悼詩「死んだ中原」で次のように綴っており、中也の本質をよく捉えているように思う。
「君の詩は自分の死に顔が/わかつて了つた男の詩のやうであつた/ホラ、ホラ、これが僕の骨/と歌つたことさへあつたつけ」 ※「死んだ中原」冒頭の抜粋
現代でこそ教科書や教育番組でも親しまれる中也の詩だが、生前は一部の人々からの高い評価とは裏腹に、一般にはあまり知られない存在だったといわれている。
中也の詩が多くの人々に読まれるようになったのは戦後のこと。『ちむどんどん』の時代背景から辿ると、重子は選書や文庫で中也の詩を読んだ世代にあたるだろうし、息子・和彦は教科書を通して中也の詩に出会った世代と重なる。
提供元:Yahooニュース

