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破格の“超”低予算で映画を作るために必要だったベッドシーンの「嘘」とは(現代ビジネス)

 CMディレクターとしてキャリアを重ね、岸田國士戯曲賞を受賞した『トロワグロ』など舞台演出・劇作の分野でも活躍する山内ケンジ氏。近年は映画制作にも創作の場を広げ、『友だちのパパが好き』『At the terrace テラスにて』といった作品を発表してきた。

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 老夫婦と息子夫婦の二世帯住宅を舞台に、「子どもを作るか、否か」という心理の揺れ動きを描く新作『夜明けの夫婦』(7月22日より公開中)は、内容の興味深さもさることながら、プロデューサーであり、監督の妻でもある野上信子氏と構想した、「持続化可能映画」という無理のない低予算での製作に特色があるという。山内氏にその内実についてお話をうかがった。
 (取材・文 若林良) ――二世帯の夫婦が暮らす舞台となる家は、東中野の監督自身のご自宅ですね。今回の取材もこちらで行わせていただいておりますが、着想段階からこちらの家で撮影されるということは考えられていたのですか。

 山内ケンジ監督(以下、山内):そうです。自宅とその周辺を中心に撮ろうと思いました。ただ、僕が初めてそういうことをやるわけではなくて、自主映画では監督やスタッフの自宅、もしくは実家を撮影場所に使うケースは多いですね。

 ――では、場所からキャラクターや人物造形を考えたりもされたのでしょうか。

 山内:ストーリー自体は、場所から連想したところが大きいですね。自宅は3階建てで、僕と野上の夫婦、妹夫婦、90代の父が暮らしているのですが、生活はそれぞれが独立していて、ひとつの階につき一つの世帯、という感じになっています。3世帯と2世帯という違いはありますが、階ごとに生活の単位を分けている点では同じですね。

 ――大枠としては実際の生活を反映したということですが、細かなディティールにおいて、山内監督の生活を反映したシーンなどはありますか。

 山内:特にはないですね。むしろ、「嘘」を入れることに注力した一面もあります。たとえば、息子夫婦のセックス・シーンが多いので、ふたりの寝室はよく出てきますよね。同時に、後半では両親夫婦の寝室も出てきますが、このふたつは実は同じ場所なんです。でも、アングルを変えたり照明を変えたりして、違う場所であるかのように工夫しました。

提供元:Yahooニュース
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