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岸部四郎さんは「酒人生」がテーマの取材に…「お酒を飲む人もカラオケも全部嫌い」と(日刊ゲンダイDIGITAL)
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「お酒の話を聞かせてください」
8月に亡くなっていたことが明らかになった岸部四郎さんの元を本紙(日刊ゲンダイ)記者が訪ねたのは2008年夏のこと(取材時は「岸部シロー」)。同年、連載がスタートした「涙と笑いの私の酒人生」のインタビューだった。ところが、開口一番、「僕、酒は飲まないんだよ」。その一言に記者はガーン!「どうしようかと思った」と冷や汗。何を聞こうとアタフタしながらも、記者魂で食らいつき、なんとか時間いっぱい取材を行ったという。終了後、「飲まないって言ってます」と連絡してきた記者の泣きそうな声を今も覚えている。
「『酒人生』の取材を受けたのに、飲まないと言う人は初めてのケースだけど、そう書くしかないよね」。あがってきた原稿は岸部四郎らしいひょうひょうとして投げやり、人をけむに巻くようで、含蓄もある、嫌みな仙人のような言葉が並んでいた。
酒飲みのことは「そもそも酒を飲む人は好きじゃない」と語り、「酒もたばこも、自分から飲もうと思ったことは一回もないんじゃないかな」「カラオケも嫌いだし、ウーロン茶ばっかり」。
それでも、20代の頃は森本レオや小倉一郎、下條アトムら同世代が飲み仲間だった。演劇論、映画論を交わす森本らを冷めた目で見ながら、岸部はコーラで付き合った。下戸同士ということで親しくさせてもらったのは大先輩の植木等で、生前、植木が通っていた秘密の料亭に何度か連れていってもらった。
「お酒は飲みませんから『水で酔う』なんて言っていたくらいで」
「ルックルックこんにちは」では13年間、司会を務めた。しかし、タレントのスキャンダルを取り上げるワイドショーMCの岸部が最初の妻との離婚を皮切りにヤミ金に借金して自己破産、番組降板、その後の雲隠れ騒動とスキャンダルの宝庫になった。再婚相手の急死後は本人が脳出血、糖尿病、不整脈と病気のデパート状態になった。
インタビューの見出しは「ボクはお酒も酒席も飲む人もカラオケも全部嫌いなんです」。岸部はどんな型、枠にも収まらない稀有なタレントだった。
(峯田淳/日刊ゲンダイ)
提供元:Yahooニュース