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YOSHI「生きていることが一番の芸術」ティーンのポップアイコンの素顔に迫る:インタビュー(MusicVoice)

 シンガー、俳優、モデルなどマルチに活動するYOSHIが8月28日、2020年第二弾、第三弾シングルとなるオリジナル楽曲「WEEKEND」と「YAKINIKU GANGSHIT feat. Nasty C, MIYACHI」を同時リリースした。YOSHIは2019年5月に1stアルバム『SEX IS LIFE』をリリース。同年9月に公開された映画『タロウのバカ』(大森立嗣監督)で主演を務めた。今年に入ってもカロリーメイトのCMで話題となった名曲カバー曲「MY WAY」、panasonicのCMテーマソング「VOICE」をリリースするなど精力的に活動している。インタビューではコロナ禍での過ごし方や彼の音楽のルーツについて話を聞き、17歳という若さでポップアイコンとして人気を集めるYOSHIの素顔に迫った。【取材=平吉賢治】――コロナ禍となってリモートコミュニケーションが増えましたが、感覚的にどう思いますか。

 いいなって思うところもあるんですけど、やっぱり電波上だから感情が全力では伝わらないからそこがちょっとなって思ったり(笑)。「俺の言いたいこと伝わってるのかな?」みたいな。

――ちょっとした間や空気感の共有が難しいですよね。

 そうそう。ラグもあるし。

――YOSHIさんの作品ではHIP HOPが比較的多いという印象でしたが、以前のインタビューではロックもけっこう聴くとお話しされてましたね。(米バンド)ニルヴァーナや(英バンド)セックス・ピストルズなど。

 そうなんですよ! 僕は音楽に興味があるというよりも、結局作っている人が好きで。ニルヴァーナもセックス・ピストルズも好きだけど、彼らが発している人間性だったり言葉だったり、そういうところから「聴こう」ってなるんです。音楽って結局音楽じゃないというところもあると思っていて。特にロックは、上手いとか上手くないとかじゃなくて魂の叫びだから好きなんです。

――他にはどんなロックを聴く?

 オーバーグラウンドな音楽も好きなんだけど、どちらかというとアンダーグラウンドに興味があって。

――これまでの作品を聴いたりMVを観る中で、YOSHIさんが(米バンド)ソニック・ユースのシャツを着ている場面があったので、オルタナティブな音楽も好きなのかなと想像していたんです。

 ソニック・ユース聴いてますよ!

――YOSHIさんの年齢の頃に、ソニック・ユースなどのどちらかというとアングラ寄りの音楽を聴き始めて、最初は理解できなかったのですが、なぜか何度も聴いてしまっていました。

 そこなんですよ! 結局、昔の音楽って最初は理解できないなって思うところもあるんですけど、魂的に聴くと「なんかいい曲だな」と伝わってくるんです。

――ギターのノイズサウンドなど、最初は何がよいのかわからなくても、とにかく格好良いと感じたりしますよね。

 わかるわかる! あの無邪気な感じというか型にはまっていないのが。今の時代は多少はファンのために、という感じもあるじゃないですか。でも僕はけっこう「それはちょっと」と、思うところもあって。昔って誰のことも考えずやってる自分自身をを全力で見てくれっていうような感じだったからこそのオリジナリティがあったじゃないですか?

――確かに突き抜けている部分があらわになっていた時代だったと思います。

 そういうのもあって、今の音楽業界とかエンタメ業界とかちょっと物足りないなと思うところもあるんです…あくまで僕は、ですよ。でも僕は昔の色んなアーティストに憧れは抱かないですよ。憧れてもニルヴァーナにはなれないし。もちろんニルヴァーナも僕にはなれないし。誰が一番好きかって言ったら僕自身なので。

――今、そういったスタンスの人は少ないと思います。

 僕は最新のものを取り入れるのは大切だと思いますが、どちらかというと古き良きというか。昔からの曲調やスタイルを引き継ぐというわけではなく、単純にオールドスクールな考え方というか。そういうのをずっとやっていきたいなと。アンダーグラウンドって無法地帯みたいなものじゃないですか?

――確かに、決まりがないことによる自由さ、オリジナリティが生まれるシーンと捉えられますね。

 日本ってアンダーグラウンドの中だけで盛り上がっちゃってるから、オーバーグラウンドに出てこないように感じるんですよ。日本って見た目よりも技術が先行しているというか。でも僕は日本という国が凄く好きで。それこそニューヨークに行った時に思ったことは、友達から「お土産買ってきてよ」と、言われた時に「何のお土産買おう?」となるんですよ。でも日本だったら伝統の品とかいくらでもあって、物作りの技術も凄いし。そういうのって凄いなって思うんです。

――日本に対してのリスペクトがあるのですね。前回のインタビューでは「年齢なんか関係なくリスペクトを持って話せば良いだけのこと」と、仰っていましたが、とても感銘を受けました。

 そこに関しては意識していることでもなんでもないんですけど、色んなスポーツでも礼に始まり礼に終わるじゃないですか。そこが大切だと思っているんです。こういうインタビューとかでも、いくらはっちゃけていたとしても最初と最後にちゃんとするのが大事だなって思うんです。

 僕は敬語が使えないわけではないんですけど、別に敬語じゃなかったとしても相手に対して「今日はよろしくね」という気持ちがあれば別になんでもいいと思うんです。タメ語だと相手との距離の縮まり方も早いし。僕は本当に年齢とか気にしたことがないので。僕は2003年に生まれましたけど、自分の生まれたい年って決められないじゃないですか。自分で生まれる年を設定できるとしたら年齢差というものがあるのも分かるんですけど。

――考えたこともなかったことです…。

 決められないってことは年齢もクソもないんですよ。70歳、50歳、30歳の友達がいたとしても、みんな同じ人間なんですよ。どんな職業だとしてもキャリアを持っていたとしてもお金持ちだったとしても…みんな同じただの人間なんです。だから仲良くしようぜって話しなんです。相当シンプルですよ(笑)。

――確かに、そういったマインドの人が多いと楽しく過ごせそうですね。

 僕は生きていることが一番の芸術だと思っていて。毎日生きていたら、ふざけんなと思うこともあったり幸せにご飯を食べたり、その日のアトラクションが楽しかったりとか色々あるけど、それをまず「思えていること」って、自分がこの世界で一分一秒生きているからこそ感じられることじゃないですか? 「それって芸術じゃない?」って最近思ったんですよ!

――芸術的かつ哲学的ですね。

 僕は哲学的なんです。全部をアートとして見ているので。いや、哲学的かな…ずっと昔から途方もない正解もないようなことをひたすら考えています。それで、寝る前にポエムを書くんです。「今日はこういうことがあった」とか、わかりやすく書いて、最後にこれで何を言いたいのかというのを具現化させるんです。僕はシンプルなので「結局は人間だぜ」という話しなんです。僕は本当に基本的には人にしか興味がないんです。

――ポエムというかたちで言いたいことを具現化させるのは素敵ですね。

 あんまり語彙力がなかったんです。それよりもファッション的エネルギーというか、「この気持ち、わかる?」という感じで伝えていたんですけど、一部の人にしか通用しない伝え方だと最終的には壁がきてしまうじゃないですか? 仕事などにおいてちゃんと誰にでも伝わる言葉で言わないと。だから小説などを読んで語彙力をつけたりポエムを書いたりと。そうするとプレゼンとかをする時にもちゃんと伝わるんです。

――前回のインタビューからもう一点、「小さいところで気にする世の中もヤバい」と話していましたが、今もそう思う?

 大きく言うと、同じ人間なんだしラブ&ピースで生きようよというのが一番具体的な答えなんです。世の中には色んな人がいて、例えばずっと厳しい人っているじゃないですか、特に会社とかだと。そういうのはあまりよくわからなくて…もっと大きな愛で包んであげることが大切なのかなって。

提供元:Yahooニュース
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