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コロナの夏はガラガラの映画館を満喫! 映画評論家・前田有一氏が超厳選(日刊ゲンダイDIGITAL)

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再開した全国の映画館では、ジブリ作品の再上映など旧作も含め、早くも興収数十億円クラスの大ヒット作品が生まれている。さらにこの夏休みには、いよいよ多数の新作が公開される。政府はGo To トラベルなどと言うが、おおっぴらに旅行する気分にもなれない中、興行場法で義務付けられた高い換気能力とソーシャルディスタンスで間引きしたガラガラの客席で、優雅に映画を味わってみるのも悪くない。
■この夏唯一のホラー
夏といえばホラーだが、こんなご時世ということもあってか、この夏唯一公開されるのが「事故物件 恐い間取り」。「事故物件住みます芸人」でおなじみ松原タニシのノンフィクションを、「リング」シリーズなど日本ホラー界の巨匠・中田秀夫が実写化。亀梨和也演じる売れない芸人が、プロデューサーのむちゃ振り企画で住まわされた“事故物件”で、身の毛もよだつ恐怖体験をする様子が描かれる。なぜかふさがれている浴室の鏡、まるで紐をかけたかのようにへこんでいるロフトのはしごなど、「前の住人」に起きたであろうドラマを想起させる不気味なディテールが満載。松原の実体験ならではのそうしたリアリティーに加え、中田監督のガチな恐怖演出の相乗効果で、すいた映画館で見たらゾッとすること間違いない。 同じ恐怖でも「シリアにて」は、普遍的な戦争の恐怖を象徴的に描いたスリラー。内戦が続くシリアの首都ダマスカスのアパートの一室で暮らす若い母子が戦いが激化する中、隣人と共に籠城するハメになる24時間の物語。
一歩外に出た家族が、即座に狙撃されて死ぬ絶望的状況下で、残された女子供の悲壮なるサバイバル劇が物凄い緊迫感で描かれる。ヴァン・レウ監督の友人の父の体験談を基に、シリア難民に徹底リサーチして肉付けした脚本が見どころだ。 日本でも夏と戦争は切り離せないが、大林宣彦監督の遺作「海辺の映画館―キネマの玉手箱」はノスタルジーとファンタジーそして厭戦の思いにあふれた大林映画のまさに集大成。閉館が決まった尾道の映画館で、戦争映画のオールナイト上映が行われる中、スクリーンの世界に迷い込んだ若者が体験する“戦争”の本質が描かれる。常盤貴子や山崎紘菜ら大林映画でおなじみの顔に加え、成海璃子や新鋭・吉田玲ら魅力的な女優陣によって、いくつもの別れの物語が繰り返される。切ない余韻が心に残る良作だ。
■ジョニー・デップ演じる異色の“終活”ドラマ
「グッバイ、リチャード!」は、肺がんで余命半年を宣告された大学教授をジョニー・デップが演じる、異色の“終活”ドラマ。おまけに妻と大嫌いな学長との浮気も発覚、あまりの理不尽にぶちギレた主人公は、まじめな学者生活をかなぐり捨て、酒場でのナンパや講義での毒舌などやりたい放題を始めるが……。職場、人間関係、家族等々、あらゆる“忖度”をやめたとき、人生に何が起きるか。社会人にはなかなかできないそんな思考実験からは、あらゆる観客が今後の生き方について影響を受けること確実だ。
最後はフードロス問題を斬新な形で暴き出すドキュメンタリー「もったいないキッチン」。日本びいきのオーストリア人映画監督ダーヴィド・グロスが、廃棄食品からおいしい料理を作るため、自前のキッチンカーで日本各地をめぐる旅に出る。大都市のコンビニを皮切りに、目隠しして食事をする禅寺や、地熱の蒸気で地元の人々が調理する温泉町など、日本人でも驚くような各地の取り組みを紹介する。やがて旅の終わりには、監督の人生観を揺るがす出会いが待ち受ける。このコロナ時代、忘れていた大事な何かを思い起こしてくれる好編だ。
提供元:Yahooニュース