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小山田耕三役の志村けんとそのモデル山田耕筰の共通点【今週の「エール」豆知識】(日刊ゲンダイDIGITAL)

【今週の「エール」豆知識】
「エール」の第10週(6月1~5日)で窪田正孝(31)演じる主人公・古山裕一(モデル古関裕而)と二階堂ふみ(25)演じる妻・音の間に待望の赤ちゃんが生まれた。紆余曲折を経ながらの出産にメデタシメデタシといったところだが、この週の見どころはなんといっても、作曲家・小山田耕三役の志村けん(享年70)が出てくる場面だろう。8話ぶりの登場で、出演時間は1分40秒にすぎなかったが、その存在感に圧倒された視聴者は少なくなかったはずだ。
■1分40秒でも圧倒的な存在感
新進気鋭の古山が作曲した「船頭可愛いや」を柴咲コウ(38)演じる世界的オペラ歌手・双浦環が歌うことになったのだが、レコード化を邪魔したのが日本音楽界の重鎮の小山田だった。そこで、双浦は小山田の家に直談判しにいったのだった。
凛とした柴咲が志村に向かって「その目……。ドイツにいたころ、先生と同じ目をした芸術家たちをたくさん見ました。彼らは皆、自分の立場を脅かす新しい才能に敏感です」と言い放つ。すると、志村は「ふっ、バカバカしい」と呟きながら、どこか怯えているような卑屈な目を見せたのだ。
思わず「巧い」とひざを叩いてしまった。バラエティーでケンちゃんが見せる陽気な表情とはまったく違ったのである。新たな一面をさらけ出す志村から、このドラマに賭ける意気込みが伝わってきた。返す返すも、彼の死は残念でならない。
ところで、小山田のモデルは童謡「赤とんぼ」や日本人初の交響曲「かちどきと平和」を作曲した山田耕筰、双浦は「蝶々夫人」が当たり役となったオペラ歌手の三浦環である。ドラマでは柴咲より32歳も上の志村が演じているだけに、山田のほうがずっと年上のように思えるが、実は三浦が2歳上。しかも、東京音楽学校(現東京芸術大)では、助教授を務める三浦が学生の山田を指導していた。
山田と、演じる志村には共通点がある。2人とも、ものすごく女性にもてたのだ。志村が数々の女優や歌手と浮き名を流したことはよく知られているが、山田も負けず劣らずのプレーボーイだった。そのせいで大スキャンダルも起こしている。
29歳の時、声楽家の永井郁子という女性と最初の結婚をした山田だったが、まもなく別の女性と関係を持ち、翌年離婚。これを知って激怒したのが、三菱財閥4代目総帥で山田の最大のパトロンだった岩崎小彌太である。山田が首席指揮者を務めていた日本初の交響楽団「東京フィルハーモニー会」は資金を断たれ、解散に追い込まれた。
そうした意味では、さまざまな女性との関係がウワサされながら、大きな醜聞に発展しなかった志村のほうが、恋愛に関しては山田よりずっとスマートだったのかもしれない。
(田中幾太郎/ジャーナリスト)
提供元:Yahooニュース