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大島優子、石井裕也監督「生きちゃった」に出演「役に“裸”で向き合うことの大切さを学びました」(映画.com)


 [映画.com ニュース] 女優の大島優子が、石井裕也監督のオリジナル脚本による最新作「生きちゃった」に出演していることがわかった。

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 本作は、2019年6月の上海国際映画祭で発表され、香港国際映画祭と中国のヘブン・ピクチャーズが共同出資するプロジェクト「B2B(Back to Basics) A Love Supreme」(原点回帰、至上の愛)の1本として製作されたもの。「町田くんの世界」に続く石井組への参加となる仲野太賀が主演し、「愛がなんだ」での好演が記憶に新しい若葉竜也が共演している。


 物語の中心を担うのは、幼なじみ同士の山田厚久(仲野)と武田(若葉)。厚久は同じく幼なじみである奈津美と結婚しており、5歳の娘がいた。ある日、厚久が会社を早退して帰宅すると、奈津美が見知らぬ男と情事に耽っていた。突然の出来事に怒ることも悲しむこともできない厚久は、感情に蓋をすることしかできなかった。その日を境に厚久と奈津美、武田の関係は歪んでいき、予期せぬ展開へと向かっていく。


 石井組初参加となった大島は、厚久の妻・奈津美役に挑戦することに。「この作品を通じて、役に“裸”で向き合うことの大切さを学びました。素直に表現したり、素直に受け止めるということ。とてもシンプルなことでありながら、一番大変なんですけど、自分自身から湧き出たものを自分で信じること、そしてそれらを自分でキャッチして、それを表にきちんと出すということを徹底しました」と振り返る。


 また「撮影現場では、常に苦労はありましたけど、石井監督との信頼関係もありましたし、撮影中、その信頼という名の橋は崩れることは無かったから、監督と繋がりながら剥き出しであり続けるという、私にとって初めての挑戦でした」と胸中を吐露した大島。一方、石井監督は「きっと多くの役者が避けるであろう重く苦しい役なのに、大島優子さんはあっさりオファーを受けてくれました。しかも、真っ向から全力で挑んでくれました。本当に尊敬します」と話し、撮影時のエピソードを明かす。


 石井監督「ある重要なシーンの本番中、突然大島さんにスイッチが入って、その芝居があまりにも凄くて、ひっくり返るほど驚きました。大島さんを見ていて、ゾッとしてきて、演技なのか狂っているのか分からなくなって怖くなりました。こんなのは監督人生で初めての経験でした。きっと大島優子さんがずっと抱えていたものが爆発したんだと思います。その時、大島さんの何かが決定的に変わったと確信しました」


 「生きちゃった」は、今秋に東京・渋谷ユーロスペースほか全国公開され、「All the Things We Never Said」という英題で、中国、香港、台湾、マカオなど、世界各国の劇場でも公開される。

提供元:Yahooニュース
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