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作家・金原ひとみ パリと東京「2つの世界で生きる」 『『パリの砂漠、東京の蜃気楼』を上梓(夕刊フジ)


 エッセーなのか。小説なのか。著者にとっては、さほど境目がないものらしい。


 6年間暮らしたフランス・パリと2年前の夏に帰ってきた東京。2つの都市で過ごした日々を題材にした『パリの砂漠、東京の蜃気楼』(ホーム社)を上梓した。


 「うーん、エッセーの体(てい)で、小説の気分…。『縛りのない小説』かな。昔から日記が苦手で、境目をなくして自由に書いてみようと思ったんです。(登場人物には)実在のモデルがいることもあるし、1人を2人分のエピソードに分けたりもしましたね」


 9年前の東日本大震災・原発事故から逃れるようにして地方都市で次女を出産。さらに「いっそ新しい環境で暮らしてみたい」と幼子を連れてパリへ移住した。待っていたのは全く違う価値観や生活環境。本作冒頭に登場するのはパリで多発したテロである。


 「新型コロナウイルスと同様に、過去には経験したことがない、全く違うタイプの恐怖。『あり得ない』と思っていたことでも、受け止めて、生きていかなくちゃならない。ただし、私のなかでは原発事故の方が恐怖という点でより大きかったように思います」


 フランス人気質(かたぎ)に、ウンザリさせられたエピソードは、テンコ盛りだ。役所などで何かを尋ねても「それは私の仕事じゃない」とにべもなく拒絶される。テレビの修理を頼んでもなかなかやってこない。買い物をすれば必ずといっていいほど腐った玉ネギが混ざっている…。


 「パリの日本人に聞けば『ある、ある』といった話、みんな同じようなことで苦労している。でも慣れてしまえば、まぁそういうもんかなって。玉ネギはしっかり確かめてから買うようになりましたから(苦笑)」


 それに比べると、日本の役所も企業も、ずっと丁寧で、行き届いている。遅くまで女性1人で飲んでいても安全なことや、パリにはない24時間営業のファミレスで深夜に原稿を書くことだってできるのだ。


 では、東京(日本)のイヤなところは? と問うと、すかさず「横暴な男性」と答えた。コンビニの従業員に乱暴な言葉を投げつけるおじさん。カフェで原稿をパソコンで打つ音が「うるさい」って突然、怒鳴られたこともあった。


 「特にひどいのは中高年の男性ですね。敬語ぐらい使えないのかなって。ああいうのを見るとドキッとするんです」


 ただ、パリで暮らしたことで、少しは割り切れるようになったという。


 「みんなが同じ価値観で生きていると思うから腹も立つ。『延長線上にない人』と割り切ると怒りも減るんです。パリでは、まるで“エイリアン”のように別のシステムの人でも気にしませんから」


 本作には、不登校になったり、分かり合えない母親との葛藤など過去の「自分の姿」も赤裸々に綴られている。最年少で芥川賞に輝いたデビュー作『蛇にピアス』を読んだ母親から電話で「セックスシーンを減らせないの?」と諭されたエピソードは衝撃的だ。


 「『表現者の命(文章)』に対して、世間体を持ち出して来る母親に頭がフリーズしてしまいました。そんなことを『本気で言えちゃうんだ』って。(母親との関係も)今はマシになったと思います。それこそ『別の価値観で生きている』と割り切ることでラクになりましたね」


 小説と恋愛によって救われてきた、とも。


 「勉強もスポーツもダメ。友達との関係もうまく振舞えない…。小説を読むこと、書くことだけはずっと好きでした。そうした個人的なことで救われてきたんです。恋愛もそう。私は結婚も恋愛ととらえるタイプで『家族』になってしまうのは絶対にイヤ。それは死ぬまで変わらない」


 帰国して間もなく2年になる。当初は反対していた夫や娘たちも、「一瞬で(日本の生活に)適応した」らしい。6年間のパリでの生活は、自分の視点や価値観に関して貴重な体験になったという。では、もう一度?


 「うーん、よっぽどの事情がないと…。ただ、そうしたフットワークの軽さはずっと持っていたいとは思いますね」(ペン・南勇樹/カメラ・飯田英男/レイアウト・中川直人)


 ■金原ひとみ(かねはら・ひとみ) 1983年8月8日、東京都生まれ。36歳。2003年、デビュー作の『蛇にピアス』が、すばる文学賞を受賞。翌年、20歳のとき、同作で芥川賞を史上最年少で受賞(19歳の綿矢りさ、と同時)。大胆な性描写や過激に体のパーツを変えてゆく若者の姿を描き、80万部を超えるベストセラーとなり、海外での翻訳や映画化もされた。主な著書に『TRIP TRAP』(織田作之助賞)、『マザーズ』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『アタラクシア』(渡辺淳一文学賞)など。18年夏、6年暮らしたフランス・パリから帰国した。

提供元:Yahooニュース
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