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広瀬アリスが先駆者に 芸能界で広がる「働き方改革」と「休める空気」の背景(城下尊之)(日刊ゲンダイDIGITAL)

城下尊之【芸能界ぶっちゃけトーク】

 広瀬アリス(27)が体調不良のため9月から出演予定だった舞台の降板を発表したのが先月下旬のこと。本人がツイッターで「お仕事は心と体のバランスをみながら続ける」と説明し、あくまで活動休止ではなく、ペースを緩めてできる範囲で仕事を続けながら体調を回復させようという流れのようだ。これ、芸能界でも「働き方改革」が進んでいるということの表れだろう。

【写真】ちょっとお疲れ? 深田恭子が“深酒破局”報道後初めて公の場に

 広瀬だけでなく、体調不良による休養が続いている。お笑いの「3時のヒロイン」のゆめっち(27)、元SKE48の松井珠理奈(25)、そしてストレスによる難聴で一定期間活動休止を決めた関ジャニ∞の大倉忠義(37)だ。昨年5月に深田恭子(39)が適応障害で休養したあたりから、体調を公にした休養は普通のことになりつつある。

 ひと昔、いやふた昔も前の芸能界なら、タレント本人も事務所も休むなんて考えられないというのが当たり前だった。少々熱があっても映画撮影やドラマ収録なら本番だけでもなんとかやりきる。馬車馬のように働いた一時のビートたけしは、「スタジオに行ってから倒れる(ギャラが出る)」というモーレツぶりだった。

 比較的最近も、俳優の滝藤賢一が映画「SCOOP!」の撮影中にケガをした。監督に「痛い」と訴えたが、「すぐに終わる」と言われて走り回るシーンを撮り切った。案の定、病院で診察を受けると足の骨折だったという。

 神田正輝もその昔、「西部警察」のロケで縄ばしごにぶら下がったままヘリコプターで飛んでいくシーンがあり、「手を離したら死んでしまう」という思いをした。なにせ命綱が用意されていなかったそうだ。こちらは根性論に近いが、こうして少ないチャンスを自らの手でもぎ取った。今の若い人は考えられないだろう。

■コロナ禍で現場の意識が変わった

 芸能人が休養できるようになったのは、メンタルヘルスへの理解の浸透のほか、コロナ禍で「休むことに慣れてきた」ことも背景にあると思う。ひとりでも感染すれば撮影休止となるため、むしろ積極的に体調不良を告知して欲しいという流れができた。

 冒頭の広瀬アリスは、10代の若い頃から活動してきて、このところ一気にブレーク。事務所も無理をさせないようケアしてるだろうが、次々に仕事が入ってくるので、「大丈夫。がんばります」なんて具合で連ドラを同時進行で撮影するという“離れ業”で無理をさせてしまった。

 先日も広瀬は映画「バブル」の完成舞台挨拶を途中退席してしまったが(汗を拭くためと説明)、ユーチューブで「他の方でも『体調が……』となったとき、退室できる環境を私がつくる。先駆者としてね」と語っていた。ま、転んでもタダでは起きない前向きな性格の持ち主だし、早めに異変に気付いたのだから大丈夫だろう。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)

提供元:Yahooニュース
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