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非常階段・ミヤコは37歳の若さで急逝…「頑張ります!」の声が忘れられない(本多正識)(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】#96
非常階段・ミヤコの巻
◇ ◇ ◇
前回はよしもとの美容番長・シルやんこと、シルクの話でしたが、今回は彼女の相方で37歳の若さで急死したミヤコのお話を……。
シルクがどん底の引きこもり生活から“よしもとの美容番長”になるまで
ミヤコは、シルクともども大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業した才女で、現在では当たり前になってきた高学歴芸人の先駆けでもありました。ちょっと中性的な魅力もあり、ダウンタウンや今田(耕司)君らからツッコまれて、おろおろするさまがおもしろく人気者でした。普段は芸人らしからずあまり感情を表に出すこともなく、いつもひょうひょうとしていて、周囲にしっかり気配りができるので芸人仲間からも愛されていました。
私とはデビュー当時からの付き合いで、いつの頃からか私が楽屋のソファに座っていると「おはようございます、先生」と言って、私のヒザの上に座り、「今日は打ち合わせですか?」「そうやんねん」「うちらのネタも書いて下さいよ」「(原稿料が)高いで~って、どこへ座っとんねん!」と軽く頭を叩くのが2人の“あいさつ”の定番になっていました。えらいもので何度も同じようにやっていると「ちょっとやせたんちゃうか?」「わかります?」と体重の増減がわかってくるようになり、「俺はおまえ(ミヤコ)の体重計か!」というぐらい仲良しな存在でした。
■「ヤセたんちゃうか?」の問いに「ダイエットですやんか」と…
そんなある日、ほんとに軽く感じたので「ヤセたんちゃうか?」と心配して聞くと「ダイエットですやんか、お年頃なんですから」「お年頃はだいぶ前に過ぎて見えへんやろ」と笑っていたのですが、しばらくして体調を崩して入院することに。ロケが続いた過労だろうからすぐに戻ってくるだろうと思っていたのですが相方のシルやんから「先生、ミヤコさん、がんなんです」と教えられたのです。
「表には出てないんで、ここだけのことでお願いします」とシルやんの目から涙があふれ出し「末期でもう長いことないらしいんです、私どうしたらええのん先生」「ミヤコは知ってんのか?」「知りません」「どんな奇跡が起こるかもわからへんし、いつものように接しときや」としか言えませんでした。
それから数日後、シルやんから「ミヤやん(ミヤコ)が漫才ネタのお礼言いたいうんで代わりますね」と連絡があり電話口に出たミヤコが「お疲れさまです。先生台本ありがとうございます!」。初めはなんのことかわからなかったのですが「シルやんから復帰した時用に(私が漫才を)書いてくれてはるて聞いたんで」と言うので「退院祝いやから、早よ帰ってきてしっかり覚えてやれよ!」ととっさに答えていました。「ありがとうございます。頑張ります!」と少し力は弱かったですがハッキリと答えてくれたミヤコ。
病状を不安がるミヤコに「本多先生に復帰の漫才書いてもろてるから」と勇気づけるために伝えたところ「先生にお礼言うとくわ」と電話をくれたのでした。苦しかったであろう中での律義なミヤコらしいふるまいでした。
それから3日後、容体が急変して天国へ旅立ちました。いまでも「頑張ります!」の声が鮮明に残っています。
今も親友でもある相方を突然失い、失意のどん底から這い上がって「よしもとの美容番長」になったシルクを優しく見守ってくれていることでしょう。
(本多正識/漫才作家)
提供元:Yahooニュース

