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東出昌大の不倫騒動…関係ない人のつるし上げは、いじめでは? 桂春蝶の蝶々発止(夕刊フジ)

【桂春蝶の蝶々発止。】
いじめはいけません。そう言われて育ちました。いじめた側が「いじめられる方にも原因ある」と言うと、先生からきつく叱られました。どんな状況でも、いじめることは卑怯(ひきょう)だと言われました。
では、お聞かせください。不倫は悪い、これは分かります。でも、それを関係ない人が寄ってたかってつるし上げ、連日血祭りにあげる報道や、過熱するネットでの罵詈(ばり)雑言。これはいじめではないのですか?
子供にダメと言いながら、大人は不思議とこう言います。「だって、いじめられる側に原因があるやん…」と。
例えば、俳優・東出昌大さんの不倫騒動…四方八方からたたかれてます。妻で女優の杏さんや、スポンサーが怒るのは分かります。でも、関係ない人がボロクソに言うのは、どうでしょう。
一体、国民の何割くらいが彼の不倫に関心があるんでしょう? 他人の性生活なんか下世話の極みだし、「どうでもいい」と感じる人も多いと思います。結局、東出さんをたたいている人は、ストレスを晴らしたいだけではありませんか?
ツイッターで東出さんをたたいたら正義の味方になれる、称賛される。それに酔いしれる人生。これは小学生の「いじめの構図」そのまんまなんです。みんなでいじめて仲間意識。不健康の極みですよね(笑)。
さて、東出さん、今もドラマに出演中ですが、好感度低下は置いといて、彼の演技や表現の技量は今後格段に上がると思います。
文化とはどうしようもない人、屈折してる人、世の中になじめない人が「このままではアカン!」と、何か美しい表現をしようとする「ギャップの摩擦」から起こる熱量です。それを昇華と呼びます。この熱量を大衆がどう受け止めるか、それが全てなんですね。
例えば、ゴッホの人生なんて、ムチャクチャの極みでしょ? でもね、逆にプライベートが完璧な人の「絵画」って魅力ありますか? 欲しいですか? 買いますか?
モーツァルトがまとも? 答えはノーです。
太宰治がまとも? 答えはノーです。
スタンリー・キューブリックは? 岡本太郎は?
全員「普通」ではありません。アーティストに「常識」を求めても無駄です。
少し異常で不幸でないと、偉大な作品はつくれません。ゴッホをたたえておきながら、どうしていまを生きるアーティストには、こんなに貧弱な「常識」を求めるのですか? 社会に適合しない人種に与えられた最後の夢が文化なのです。どうかご理解くださいませ。
マスコミや世論がこれでは、芸能界に入る人間は少なくなるし、結婚する人も少なくなるでしょう。娯楽は減る、少子化で国の財政は悪化する。コンプライアンスって言葉が国を滅ぼすよ。
分かるかなー? 分かんねーだろうなぁ(笑)。
■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。
提供元:Yahooニュース