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聡明でわがままな女が貫いた 名より実を取る愛のあり方(レビュー)(Book Bang)

『喜べ、幸いなる魂よ』は、女性と経済というアクチュアルな問題を扱った長編小説だ。舞台は十八世紀ベルギーのフランドル地方。主人公は亜麻糸を商う家に生まれたヤネケと、母が再婚するため里子に出されたヤン。血はつながらないが一緒に育てられたふたりの関係を、およそ四十年にわたって描いていく。

 幼い頃から頭脳明晰かつ知的好奇心が旺盛すぎるヤネケは、思春期になるとヤンを相手に性を探究し、妊娠して男の子を産む。ヤンはヤネケと家庭を築きたかったのに、彼女は息子を他人に預けて〈ベギン会〉に入ってしまう。ベギン会とは、ヨーロッパに実在した半聖半俗の単身女性(ベギン)の共同体だ。キリスト教を信仰するが特定の修道会には所属せず、ベギン会の敷地内に住み、自分で生計を立てる。共同生活をしながらもプライバシーが保たれていた点が特徴だという。ヤネケは先にベギンになっていた大叔母の家に同居して、独自の確率論を究め、双子の弟の名前を借りて論文を発表する。

 女性は結婚する以外の道がほとんど選べなかった時代。ヤネケは徹底してわがままを貫く。学問と仕事に好きなだけ没頭し、歯に衣着せず物を言う。誰になんと思われようと気にしない。母親に〈人でなし〉と言われるほどだ。ヤネケの父親の商売を継ぎ、我が子を引き取ったヤンに、別の女性を妻に迎えることをすすめたりもする。ヤンが自分を待っていることを知りながらだ。非道い。しかし、数字に強いヤネケは、実家の経営コンサルタントのような存在になり、ヤンとつながり続ける。自分の知識は惜しみなく分け与え、次世代の女性の自立も助ける。名より実を取る愛のあり方を提示しているところが本書の大きな魅力だ。

 白眉は終盤、ヤネケとヤンがかつて一緒に寝ていた部屋の天井を見上げるくだり。歳月が流れても変わらない運河の水紋とともに、二人のなかにある永遠が映しだされる。

[レビュアー]石井千湖(書評家)

新潮社 週刊新潮 2022年3月31日 掲載

提供元:Yahooニュース
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