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衝撃シーンに世界が震えた…映画『ゴッドファーザー』人々を惹きつけた「魅力」の正体(現代ビジネス)

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いまも映画ファンを魅了する不朽の名作『ゴッドファーザー』。前編記事『コッポラの才能に世界が震えた…名作『ゴッドファーザー』の衝撃シーンの「撮影秘話」』に引き続き、その作品の魅力を映画監督、作家、声優とそれぞれの分野で活躍する著名人たちが語り尽くした。
【写真】私の父は覚醒剤の密売人だった 「ヤクザの子」として生まれた女性の告白 犬童:物語の流れの中では、なくても成立するシーンなのですが、この死の瞬間が印象に残った人は非常に多い。この作品の中にそうした無駄はここしかないため、印象に残るのです。
柚月:ヴィトーは穏やかな最期を迎えますが、父の後を継いだマイケルには悲惨な人生が待っているのは皮肉ですね。
犬童:ヴィトーは戦前に移民としてアメリカにやってきた。正しいアメリカ人になろうとしたが、結果的に裏社会でしか生きられなかった。息子のマイケルはそんな父親とは違う道を歩む努力をしたが、結果的に後を継ぎ、ファミリーを守るために兄まで殺してしまう。
コッポラはマイケルに自分を重ねている気がします。
山路:それはどういう意味ですか?
犬童:コッポラはベトナム戦争を見て育った世代で、上の世代に反感を持っているけれど、過去のアメリカへの郷愁は消えていない。自分の気持ちの揺れと苦悩をマイケルに投影している。
もっと言えばマイケルの苦しみを通じてアメリカの苦しみを描いているのが、この作品と言ってもいいでしょう。
柚月:彼の苦悩を象徴するのが映画のラストですね。カルロが、兄ソニーを敵に売ったと知って殺害を命じたマイケルに、妻のケイは「本当にカルロを殺したの?」と詰め寄る。マイケルはすぐには答えません。
「やった。でも仕方なかった」と、理解を求めることもできたはずですが、彼は「やっていない」と平然と嘘をつく。あれを見た時、マイケルはこれからずっと偽り続ける生を生きる、それは決して楽なものではないと、切なくなりました。
山路:しかも、マイケルの言葉を聞いたケイは、安心したように振る舞うが、決して本心ではない。むしろマイケルの言葉に彼が裏の世界に踏み込んだことを感じとる。不安な表情が大写しになり、幕は閉じる。終わり方に圧倒されて、なかなか席を立てませんでした。
犬童:あのラストシーンを見たら、だれもが続編を期待したし、実際『ゴッドファーザー』は、PARTII、IIIとつくられ、マイケルがドンとしてどう生きたかが描かれていきました。
山路:第2作はロバート・デ・ニーロが若き日のヴィトーを演じるシーンと、現在のマイケルの姿が同時並行的に描かれる複雑な構成で高く評価されました。
私の劇団の先輩である西田敏行さんもデ・ニーロが町の顔役を殺した後、ピストルを分解して煙突に投げ捨てる場面にしびれたとよく言っていた。業界人にはIIのファンが多いのですが、僕はやはり1作目が最高だと思いますね。
犬童:'70年代は暴力に溢れた時代と言うことができます。アメリカはベトナム戦争の泥沼にあり、日本でも学生運動が激しさを増していた。
それは同時に父親の価値が崩壊しつつあった時代でもある。そうした時代に暴力の悲惨さ、理不尽さを伝えたのが『ゴッドファーザー』であり、ヴィトー・コルレオーネという父親像を描いたことで、多くの観客は感じ入った。そのテーマは今にも通じるものなのです。
山路:アメリカに来たイタリア系の移民たちは、少数派だから結束していくしかなかった。仲間同士で結婚することも多く、血が濃くなっていくことで、さらに団結する。
他方、裏切り者は容赦せず、時には家族すら殺してしまう。生きていく中で矛盾に悩むことは、誰の人生にもある。だから、いつ観ても胸が締め付けられます。
柚月:この映画は3時間の大作ですが、一切飽きないのは登場人物の心情に共感できるからです。
そこには、人種や性別、年齢を超えた人間の根源的な残酷さや、逃れられない苦しみがあり、ある意味での人生の答えが詰まっている作品です。それが、不朽の名作となった理由なのでしょう。
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犬童一心(いぬどう・いっしん)/'60年、東京都生まれの映画監督、CMディレクター。監督作品に『ジョゼと虎と魚たち』、『名付けようのない踊り』、『ハウ』(今夏公開予定)など
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柚月裕子(ゆづき・ゆうこ)/'68年、岩手県生まれの小説家。著書に、『孤狼の血』(日本推理作家協会賞を受賞)、『チョウセンアサガオの咲く夏』(KADOKAWA、4月刊行)など
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山路和弘(やまじ・かずひろ)/'54年、三重県生まれの声優、俳優。ジェイソン・ステイサム、ヒュー・ジャックマン、ソン・ガンホ、ラッセル・クロウなど名優たちの声を演じる
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『週刊現代』2022年3月26日号より
提供元:Yahooニュース

