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浮気に舞台に老害に問わず語りの夢芝居(レビュー)(Book Bang)

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山あり谷ありの人生、たまに100点を取るようなこともあれば、40点の時もある。足して割って70点なら御の字。そんな著者の人生哲学に基づき書かれた本書。
週刊誌の連載エッセイの書籍化なので、特に太いテーマはなく。テレビ出演の裏話などのこまごました日常から、コロナ政策への不満、バブル時代の昔話、震災ボランティアの体験談等々、つれづれつらつらよもやま話が綴られている。
著者お得意の「浮気バレ話」も。「不倫旅行中、テレビの台風中継に映って」「カーナビの位置情報で」「外出時自宅の防犯カメラに映って」という、あちこちで披露済みの十八番三大バレ噺が、もれなく載録されている。
コメンテーター時やトークバラエティでの言いたい放題が度々「炎上」する著者。だがそれはあうんの呼吸で繰り出している「老害芸」であり、オンエアで映るための技術で、自らの本分は舞台役者であると胸を張る。コロナ禍で公演ができず、無駄になったカツラや衣装などの誂え費から、劇団員の給料まで、大赤字でも座長として劇団側で全て負担しているそう。本書では、普段バラエティ番組などで見せる顔とは違う、大衆演劇の担い手としての一面が垣間見られる。
読み書きができなかった人が多くいた昔日、「人生の道理や教訓を、耳から教える」という役割を芝居が担っていたこと。さまざまな演目の背景や見どころ。花形役者だった父と、娘歌舞伎出身の母について。トレードマークの女形は、タニマチである漫画家・石ノ森章太郎の鶴の一声で始まったこと。美女に見せる仕草や化粧のコツ。金庫番に金を持ち逃げされた話。幼少時、鉄屑泥棒の片棒を担がされた日のトラウマ。歌舞伎に対するコンプレックス。etc、etc……。人口が減りゆく「大衆演劇」の生き証人でもある、著者のこうした逸話には、文化的価値があると思うのだが。レモン沢富美男や浮気の与太話より、こっちにフォーカスした本を出すべきでは。けっこう朝ドラ的要素満載だし、大化けの可能性も。NHKは無理でも、MXテレビでぜひ。
[レビュアー]今井舞(コラムニスト)
新潮社 週刊新潮 2022年3月3日号 掲載
提供元:Yahooニュース

