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苦闘14年…天才芸術家・草間彌生の生きざまを追い続けた理由(日刊ゲンダイDIGITAL)

草間彌生と聞いて、イメージする人物像は? おそらく強迫神経症やうつ病と闘いながらも作品を生み出す天才芸術家といったところだろう。22日公開のドキュメンタリー映画「草間彌生∞INFINITY」(パルコ配給)では、ミステリアスな彼女の人生と才能を丁寧かつ繊細に描いている。ヘザー・レンズ監督は、なぜ草間を撮ろうと思ったのか。
◇ ◇ ◇
「草間彌生を知ったのは1990年代の初め。当時、彼女に関する本はたった1冊でした。アート界に貢献しているのに、功績が認められていない。強烈な個性で誤解されることも少なくなく、正しく評価されていないと感じました」
草間を選んだ理由に“日本人女性”ということは関係なかった。しかし、知っていくなかでどんどんそのことが重要になっていく。
「芸術家になるという大志を抱いて単身渡米したのが、1957年。女性は結婚して子どもを産むことを望まれていた時代に、日本人女性が夢のために行動を起こした。周囲からの厳しい目は推して知るべしです」
だからこそ、いかに“置かれた境遇”がキャリアに寄与しているかが見えてきた。草間自身が「心の悩みを美術で還元している」と語るように逆境の連続が才能を昇華させた。今作品では性差別や人種差別、心の病と闘いながら、数多くの壁に直面する草間にスポットを当てている。
「劇中で描かれるNY時代では、彼女の作品からインスピレーションを受けたアンディ・ウォーホルやドナルド・ジャッドらの男性芸術家たちが次々とブレークしていきます。彼らが着々とキャリアを積み上げる隣で、草間は認知すらされない。私自身も男性社会といえる業界に身を置いているので、自分の経験と重なりました」
ドキュメンタリーが完成するまでに14年の歳月がかかった。
「資金繰りを含め、ひとつの題材と長期間向き合うことは、クリエーターとして当然フラストレーションがたまります。ですが、時間とお金とエネルギー、そして無数の努力を積み重ねてきたぶん、何が何でも着地させたいという気持ちが強かったですね」
出来上がりを見た本人の感想は?
「感想のひとつに『もっと新しい作品をフィーチャーしてほしい』と言われました。今を力強く生きている彼女らしい言葉です。私だってもっと入れたかったです。泣く泣くカットした素晴らしい作品たちはぜひ、エンドロールに注目してみてくださいね」
才能は「無限」だ。
(聞き手=白井杏奈/日刊ゲンダイ)
▽ケント州立大美術学部を卒業後、南カリフォルニア大映画学部で美術学の修士を取得。脚本家、映画監督、プロデューサーとして活動し、主に類いまれな人生を歩む人々に焦点を当てたドキュメンタリーや自伝作品を手がける。
提供元:Yahooニュース