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泥仕合の離婚裁判川崎麻世に必要なのは「気楽さor我慢」（日刊ゲンダイDIGITAL）

【芸能界仕事術】

　川崎麻世（５６）とカイヤ（５７）の離婚裁判が東京家裁で開かれた。麻世とカイヤ両人が証言台に立ち、それぞれが主張を展開した。

　驚くことに、お互いに「私がＤＶを受けた」と言い、さらには双方が「車ではねられそうになった」とか、「多額の金を入れた」「いや、もらっていない」と、まったく反対の主張を展開して“泥仕合”の様相だ。

　普通は、話し合いでの離婚（協議離婚）、あるいは調停や裁判になっても、途中で和解・認諾（離婚）となることが多く、裁判官による判決まで行くのは、少ないケースということになる。ただ、今回はこれで結審したので、次回（来年２月）に判決を言い渡されることになり、一応、騒動が決着することになる。

　そもそも麻世が離婚を求める裁判を起こし、昨年末に判決が出るところだったが、カイヤが弁護士を変更したことで争点が変わり、カイヤも離婚を求めて反訴した形となり、同時に２０００万円の慰謝料を求める流れになっている。同じ離婚裁判なので包括して扱われ、判決も同時に出されるので、２月に裁判官が「甲と乙は離婚する」と言い渡すことは必至だ。

　その時に慰謝料がいくらになるのかが問題になる。カイヤが少ないと感じれば、控訴という手段に出ることも予想され、まだまだ泥仕合が長引く可能性もある。

　一般の人に話を聞くと、「長いね。まだやってたんだ」という声が多い。また、「浮気だけかと思ったら、ＤＶもあったんだ」という反応もあった。双方が主張しているだけで事実であるかは認定されていないが、一般の人は新聞の見出しだけを流し読みし、それほど事実を把握していないこともあって、悪い印象だけが残っている。どちらにせよ、双方のイメージダウンであることは間違いない。

　その昔、故・松方弘樹さんの事務所社長がこう吐露していた。

「松方が最初の離婚の時には、丸２年間、１本の仕事も来なかった。仕方ないんだよ。そこはグッと我慢して、あとはその俳優の実力だよ」

　松方さんはその間、釣りにばかり出掛けていたそうだ。私はむしろ、そういう“気楽さ”があってもいいと思う。時間が経てば、人々のイメージの中で、悪い部分も風化していくもので、結果的には話題になったことで名前の記憶だけは残る。長い間、世間の耳目にも上らないことよりマシだと、気持ちを切り替えればいい。

　幸い、麻世は来年早々に出演だけでなく、彼が演出し、音楽も担当する新宿角座の朗読ミュージカルの仕事が入っている。年内も舞台とディナーショーの予定があって、仕事面では恵まれていると言っていい。ここは、キッチリと仕事をこなして、私生活で静かにしていれば、数年後には新たな展開もあるはず。

　こういう時こそ、我慢、辛抱という言葉が役に立つ。

（城下尊之／芸能ジャーナリスト）

提供元：Yahooニュース

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