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「仁義なき戦い 広島死闘編」深作監督からギリギリで役の交代要請が…【千葉真一 最後の肉声】(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【千葉真一 最後の肉声】#5
「キイハンター」が約5年間、262話で幕を閉じると、映画の仕事が舞い込んできた。空前の大ヒット作「仁義なき戦い」の続編、「仁義なき戦い 広島死闘篇」だ。
(1)「東映ニューフェイス」に応募しトップ成績で合格も父親が猛反対、勘当される
尊敬する深作欣二監督の作品だから、断る理由はひとつもない。
「広島死闘篇」には主人公といっていい人物が2人いる。1人は予科練に入ったものの特攻隊として出陣できなかった山中正治。やがてヒットマンへと変貌していく。
もう1人は、広島の古くからのテキヤ組織の息子、大友勝利。テキヤのしきたりをことごとく無視し、傍若無人に暴れる狂暴性丸出しの人物だ。
当初、私の役は山中正治だった。だが、クランクイン直前に突然の交代要請があった。すでにセリフを頭に叩き込み、役作りを終えた頃である。
筆頭プロデューサーの日下部五朗さんがわが家にやってきて告げた。
「大友勝利役の北大路欣也君が山中正治をやらせてほしいと言っている。大友は粗暴で下品過ぎて、自分が演じるのは無理だと。千葉ちゃん、大友を演じてくれないか」
承服できるはずがなく、私は1週間考えさせてもらうことにした。
■「本心では私に大友勝利を演じさせたいのではないか」
降板すべきか。交代を受け入れるべきか。思案するうちに、私の頭に浮かんだのは深作監督の顔だった。監督がこの話を知らないはずはない。しかし、何も言ってこない。
「ひょっとすると、深作監督は本心では私に大友勝利を演じさせたいのではないか。そうでなければ欣也ちゃんのわがままを許すはずがない」
つまり、深作監督は「これまでとは違う千葉真一を見せてみろ」と言っているのだ。そう思った瞬間、私は山中正治ではなく、大友勝利を演じることを決心した。
しかし、クランクインまでに残された時間はわずか数日しかない。悩みに悩んで出した結論はこうだった。
「カッコいいヒーローばかり演じてきた千葉真一を捨て去り、汚い自分、悪い自分を引き出そう。しかも、それを魅力的に見せるのだ」
私はしゃべり方をはじめ、歩き方、食べ方、ドアの開け方と、大友勝利になり切るためにすべてを変えた。しかし、変えられなかったものもある。
目だ。どうしても当時の私の目には極悪非道な人間の鋭さ、いやらしさが足りない。そこでサングラスをかけ、自分の目を隠すことにした。
私の演技は試写を見た多くの映画人から高く評価された。それでも気になり、こっそり映画館に行くと、上映後、観客のこんな声が聞こえてきた。
「あれっ、千葉真一、出てたっけ?」
してやったりとはこのことだ。それまでの千葉真一のイメージを完全に裏切ることができたのだ。家に帰って、この年結婚した(野際)陽子と祝杯を挙げたものである。(つづく)
提供元:Yahooニュース

